『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』アプデで生成AIが最新モデルになり「めちゃくちゃおしゃべり」に。開発者いわく“何もしてないのにゲーム体験向上”


国内ゲーム開発者のヤマダ/YAMADA氏は8月2日、『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』のアップデートを実施。ChatGPTのAIモデルを最新モデルに切り替えたという。アップデートの結果、AIの返答がより饒舌になったとのこと。

『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』は、OpenAI社の対話型AIサービス「ChatGPT」を利用したアドベンチャーゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。もともとは2023年3月にunityroomにて『ドキドキAI尋問ゲーム』として無料公開されていた作品の完全版となっている。プレイヤーは有能な警察官として、殺人事件の容疑者であるAIを尋問する。尋問時の言葉はプレイヤーが直接入力。入力された言葉に応じてChatGPTが回答を生成し、尋問が続く仕組みだ。


本作は今年5月25日にリリース。ChatGPTによる臨機応変な回答が楽しめるところや、ときには警察官と容疑者という設定を無視した自由なやり取りが可能なところなどが好評を博している。Steamのユーザーレビューにおいても、本稿執筆時点で約300件中82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得する人気作だ。

そんな本作について、ヤマダ/YAMADA氏は8月2日にアップデートを実施。AIに用いられているChatGPTを最新モデルに置き換えたとのこと。その結果、AIの返答がかなり饒舌になったようだ。


ヤマダ/YAMADA氏による投稿では、「バナナは好きですか?」と尋ねた際の比較のスクリーンショットが載せられている。旧モデルでは簡単に、バナナは好きなものの、今はそんなことを話している場合ではないと本筋に戻される。

一方新モデルでの回答は、AIがまずバナナの魅力を熱弁。おやつにも朝食にもぴったりで、スムージーにも応用可能な融通のよさを説いている。しかしすぐさま我に返り、自分が無実であることを、言説を尽くしてプレイヤーに伝える、非常に感情豊かな回答となっている。こちらの質問次第で、AIが以前よりも饒舌な回答をおこなうようだ。

このアップデートについてヤマダ/YAMADA氏は、「開発者が何もしてないのにゲーム体験が向上した」と語っている。パッチノートとして公開されている更新内容を確認しても、最新モデルへの切り替え以外には更新された項目はないようだ。ゲーム自体のアップデートはされていないことから、「開発者が何もしてないアップデート」とまで銘打たれている。


加えてヤマダ/YAMADA氏は、開発者が何もしてなさすぎて申し訳ないとして、本日から『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』の記念セールを実施すると発表。定価税込389円のところ、過去最安値となる20%オフの税込311円にて8月9日までセールを実施するようだ。興味のある人は、この機に購入して饒舌なAIに尋問してみるのもいいだろう。

『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』はPC(Steam)向けに販売中だ。また8月9日まで20%オフの税込311円でセール中だ。