「キャラガチャなし」基本プレイ無料ARPG『デュエットナイトアビス』Steam版配信含めた大型アプデ実施へ。全区域でマルチプレイ可能、不具合改修、新コンテンツなど公式番組まとめ

実装予定の新エリア「華胥(カショ)」では全区域でマルチプレイが可能になり、マルチ要素が大きく強化されるという。情報まとめ。

Hong Kong Spiral Rising Technologyは12月12日、『デュエットナイトアビス(デナアビ)』の最新情報を公開。12月23日に配信予定の大型アップデートの詳細について明かした。実装予定の新エリア「華胥(カショ)」では全区域でマルチプレイが可能になり、マルチ要素が大きく強化されるという。また開発元からは、現行バージョンの不具合の存在について認識しており改善に取り組んでいる旨も伝えられた。

デュエットナイトアビス』はソロプレイおよび協力マルチプレイに対応する、基本プレイ無料のアクションRPGだ。対応プラットフォームはPC(公式サイト/Epic Gamesストア)/iOS/Androidで、Steam版は12月23日にリリース予定。

本作の舞台となるのは魔法と機械が共存し、人間や亜人らが住む世界だ。しかし亜人のなかでも角をもつカロン族は悪魔と呼ばれ、厳しい差別にさらされている。カロン族と人間族からそれぞれ主人公が登場し、身分や立場がまったく異なる二人の視点から物語が描かれる。

バトルにおいては近接武器と遠距離武器の二刀流で敵と戦っていく。キャラごとに固有の武器があるわけではなく、武器種に縛られない自由なビルド構築が可能となっている。また、キャラガチャおよびスタミナシステムがないことも特徴で、キャラクターや武器はすべてゲームプレイを通じて無料で獲得可能。課金要素はアンロックの直接購入やスキンガチャというかたちとなっている。

そんな『デュエットナイトアビス』はバージョン1.1となる大型アップデート「大風の歌」を12月23日に配信予定。その内容を予告する特別番組が12月12日に配信された。「大風の歌」は本作のサービス開始以来、初の大型アップデート。多くの追加要素が登場するほか、プレイヤーからのフィードバックを受けた改良もおこなわれているという。本稿では番組で明かされたアプデ内容の一部をご紹介しよう。

東洋風の新国家では、カロン族はモテモテ

「大風の歌」は章形式となっており、段階的に内容が追加されていく予定とのこと。まずアップデートではメインストーリーの新章が追加され、新エリアとして東洋風の国家「華胥(カショ)」が登場する。華胥は本作冒頭の舞台だったヒュペリア帝国とはまったく違う文化。ヒュペリア帝国では被差別民だったカロン族も、華胥では龍の民と呼ばれ、尊敬されているという。カロン族の主人公は同国ではモテモテだそうだ。

また華胥ではあらゆる犯罪行為は「天罰」によって自動的に罰せられるため、戦争や犯罪が存在しないのだという。しかしそんな平和な華胥にも、裏には大きな危険が存在。主人公は複数の勢力が入り乱れる騒動に巻き込まれていくことになるそうだ。

広大マップの全域でマルチプレイ可能に

そんな華胥のマップは、現在実装されているアイスレイク城エリアよりもはるかに広大とのこと。番組では花が咲き乱れる庭園など、さまざまなエリアの景観が披露された。また開発者のコメントによると、華胥の実装にあたって本作のグラフィックエンジンやレンダリングを再構築し、ビジュアルスタイルをこれまでよりもフォトリアル寄りに変更。細部まで作りこまれた景観が楽しめるようになっているという。さらにマップの時間を任意に切り替えられる「昼夜システム」も実装予定とのことで、カメラを使った観光もはかどりそうだ。

アイスレイク城ではマルチプレイ可能なエリアは広場の一部に限られていたが、華胥ではエリアの全域でマルチプレイが可能になるという。さらに、これまでソロプレイ限定だった「悪夢の残響」および「ノクトボイジャー手帳」でも、マルチプレイが可能になるとのこと。また交流用としてジェスチャーモーションが無料で追加予定。より協力要素が拡充され、フレンドといっしょにゲームを楽しみやすくなるようだ。

新キャラはまず二人、その後も続々

「大風の歌」では新マップだけでなく、新キャラクターたちも登場。シーズン全体で6人のキャラが実装予定で、まずは「フーシュ」と「カシュウ」の二人が登場するという。これまでと同様に、いずれのキャラもすべてゲームプレイを通じて無料で入手可能とのこと。

フーシュは華胥の国の薬師だ。CVは南條愛乃さん。性能としてはサポートに優れており、仲間の治療ができるほか、SPの回復もできるという。フーシュがパーティーにいればスキルの使用頻度を高められるとのことで、強力なサポート役になりそうだ。

一方のカシュウは武芸万能の旅の剣客。CVは高橋広樹さん。スキルや必殺技を使うと、周囲にダメージを与えつつ、自身の遠距離攻撃や近距離攻撃を強化できるという。武器を使った戦闘が得意なキャラのようで、アタッカーとしての活躍が期待される。

実装の順としては、まず12月23日にフーシュが体験型道場の報酬として登場し、現在の報酬のフィーナは悪夢の残響の報酬へ移動。そして1月20日にカシュウが体験型道場の報酬として実装され、入れ替わるかたちでフーシュが悪夢の残響に移動する。またそれぞれの実装にあわせて、依頼密書ショップにリズベルとリズムが追加されるほか、新武器も複数追加されるという。

水着スキン&チャイナドレス風コス登場

そしてフーシュの実装にともない、フーシュ用の限定水着スキン「心濯ぐ白波」を含む衣装ガチャが開催。フーシュの水着スキンはデザインに薄いベールやメタルチェーンを取り入れ、透け感を出しつつ高級感を感じさせるビジュアルになっているとのこと。細部までこだわってデザインしており、同ガチャ内に同梱されているアクセサリーなどもあわせて装備することで、爽やかなリゾート感を演出できるそうだ。

また衣装ガチャとは別に、新スキン選択ボックスを販売予定。同スキンは中国の伝統衣装をモチーフとしており、シルクの質感がしっかりと伝わるような、なめらかで光沢のある衣装デザインになっているとのこと。スキン選択ボックスはガチャではなく直接購入する形式で、全キャラに対して使用可能。ひとつ購入するごとに1キャラの衣装をアンロック可能となっている。

新スキン選択ボックスは最初のひとつが40%割引で購入できるほか、主人公用のスキンは特別価格の150円で販売される。さらにログインボーナスとして、イベント期間中にログインしたプレイヤーにはなんとひとつ無料でプレゼントされるとのことだ。

そのほかにも、竹やネコをモチーフとした新しい武器スキンなど、カスタマイズアイテムを多数実装予定。ショップで販売されるもののほか、無料入手できるアクセサリーも実装されるという。スピンジャンプのエフェクトなども変更できるようになるそうで、キャラクターのカスタマイズの幅が広がるようだ。

課題は認識しており、改善に取り組んでいる

また番組では同作プロデューサーのデカ熊氏が、本作のリリースバージョンに存在した不具合について言及。サービス開始の準備が不十分で、ユーザーに対して申し訳なく思っていると語った。同氏によると、寄せられている意見にはすべて目を通しており、開発の大きな助けになっているという。まだ直っていない問題があることも認識しているが、場当たり的な対応ではなく完成度の高い解決策を模索しているため、すべての問題の解決までには時間がかかってしまう見込みとのこと。

特に本作モバイル版の課題については開発陣も認識しており、モバイル版最適化の専任チームを立ち上げ、集中的に取り組んできたとのこと。バージョン1.1ではパフォーマンスと見た目の両方を改善したほか、ボタンの位置や大きさをカスタマイズできるようにするなど、操作性の向上もおこなっているという。さらにPC版も最適化を進め、全体的な動作の軽量化やグラフィックの改良などを実施。またマルチプレイのシステムを根本から改修し、同期ズレなどの問題を改善しているそうだ。

そのほかバージョン1.1では、ユーザーから特に要望が多かった機能を実装。エピック以上のポテンシャルをもつジェネモンに自動でロックがかかったり、エピックとレジェンドの同名の魔の楔を同時装備できるようになったりと、プレイアビリティの向上をおこなっているそうだ。さらにミニゲームを省略できる「器用」の特性をもつジェネモンを全プレイヤーに配布予定で、釣り商店の新商品として便利なジェネモンを追加しているという。

開発元は今後もSNSなどで取り組み状況を公開しながら、問題を一つ一つ順番に対処していく予定とのこと。番組の最後ではデカ熊氏よりあらためて、完成度の高い作品を目指してこれからも継続的に運営していくとの意気込みが語られた。

『デュエットナイトアビス』は大型アップデート配信と同日の12月23日にSteam版をリリース予定。本稿で紹介したほかにも、新コンテンツの実装やログインボーナスの配布など、同日よりさまざまなイベントが開催されるようだ。

また本作は出稿に1億円前後を要するとされる大型ゲームイベントThe Game Awardsにて新トレイラーを公開しており、新規ユーザーの取り込みにかなり力を入れている様子。本作が気になっている方や、一度触ったが離れたという人も、この機会に遊んでみるとよいかもしれない。

デュエットナイトアビス』はPC(公式サイト/Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに配信中。Steam版と大型アップデート「大風の歌」は12月23日にリリース予定だ。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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