DMM GAMESは、“右肩上がりの成長”でコンテンツ投資をぐんぐん拡大へ。オンラインゲームをどどんと13本開発中


DMM GAMESを運営するEXNOAは10月9日、東京ゲームショウ2024の「TGSフォーラム スポンサーシップセッション」にて実施した講演内容を公開した。このなかでは同社が右肩上がりの成長を遂げてきたことに言及されており、今後の展望も示されている。

今回の講演は、東京ゲームショウ2024にて9月27日のビジネスデイにて実施されたBtoBセミナー「TGSフォーラム スポンサーシップセッション」でおこなわれた。講演は「進化を続けるDMM GAMES:ビジネス機会を広げるパートナーシップ」と銘打たれており、二部構成で実施された。


第一部ではCOO室の吉田周助氏、ならびにマーケティング本部の内村元氏が登壇し、DMM GAMESのゲーム事業や戦略などについて説明された。たとえば、DMM GAMESの売上高は右肩上がりの成長を続けており、2023年度にはプラットフォーム全体で796億円の売上高になったという。また2023年度時点で、配信されているオンラインゲームの数は252本にのぼり、同社のパブリッシングとして36本のタイトルが運営されているそうだ。

さらに、DMM GAMESの会員数は直近5年間で約1000万人増加し、2023年度には3567万人を記録したとのこと。全体的に二次元コンテンツへの熱量が高いユーザーが多く、ゲーム以外のDMMサービスを併用しているユーザーも半分以上いるという。とはいえDMM GAMESでの一人当たりの平均プレイ本数は4.2本となっており、長期定着して複数のタイトルをプレイする傾向がみられるそうだ。

講演によれば、そんなDMM GAMESでは現在13本のオンラインゲームが開発中。うち1本はコンソール向けにも展開されるタイトルになる。また13本のうち4本は2024年会計年度中に、9本は2025年会計年度中にリリース予定とのこと。今後も引き続き積極的なスタンスで投資を継続する方針だそうで、ゲームにとどまらず、より幅広くエンタメコンテンツへの投資がおこなわれる見込み。今後3年間におけるコンテンツ投資額は200億円になる計画だという。なお最近のタイトル事例として、2023年7月にリリースされた変身ヒロイン×本格バトルRPG『ティンクルスターナイツ』は記録的なヒットを収めたとのこと。


また講演では近年のゲーム市場の傾向として、PCゲーム市場の拡大傾向や複数デバイスを併用するユーザーの多さにも言及された。EXNOA(DMM GAMES)はこの市場環境を、「PCブラウザ」「DMM GAME PLAYER(PCクライアント)」「スマホブラウザ」「DMM GAMES ストア(Androidアプリ)」を展開する同社にとって追い風と見ているそうだ。今後はクラウドゲーミングの強化やiOSアプリストアの検討など、さらにマルチデバイス環境を拡大していくとのこと。また参入しやすいプラットフォームを目指し、引き続き機能開発や改善、手厚い導入サポートもおこなっていくそうだ。

このほか第一部では、先述の内村氏によりプラットフォームマーケティングの戦略や施策例についても紹介された。新規集客のためのダイレクトマーケティングや、既存ユーザーへの大胆な還元を通して、大規模なユーザーベースが保たれているとのこと。


また講演の第二部では、株式会社Aimingの竹内正彦氏が登壇。EXNOA(DMM GAMES)のビジネスアライアンス本部の川尻昇平氏との対談形式で、DMM GAMESプラットフォームの活用事例や共同プロジェクトの事例についての講演がおこなわれた。竹内氏がプロデューサーを務める『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』は、DMM GAMESにとって、サードパーティ向けの初の協業タイトル。同作のDMM GAMES版配信で手ごたえを感じられたことから、DMM GAMESが出資する協業プロジェクトとして『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』の取り組みが決まったという。

基本プレイ無料ゲームを中心にさまざまな作品をPC向けに展開しているDMM GAMES。今回の講演では右肩上がりの成長が伝えられており、その勢いがうかがえる。現在開発中だという13本の新作プロジェクトの続報も含め、今後の動向も注目される。