中世大軍迎撃ストラテジー『Diplomacy is Not an Option』10月4日正式リリースへ。城壁を建てたり魔法で隕石落としたり、万を超える敵を迎え撃つ過酷せん滅バトル
デベロッパーのDoor 407は8月23日、現在早期アクセス配信中の『Diplomacy is Not an Option』を、10月4日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。また正式リリースにあわせ、バージョン1.0となる大型アップデートも配信予定となっている。
『Diplomacy is Not an Option』は防衛ストラテジーゲームだ。主人公は中世ファンタジー世界の、とある国の地方領主である。主人公が仕える国王は横暴で評判が悪く、大規模な反乱が勃発。「反逆者とは交渉の余地なし!(Diplomacy is Not an Option!)」と王から命令を受けたプレイヤーは押し寄せる敵の大群から自分の城を守り、命がけの戦いを生き抜いていくことになる。
ゲームプレイでは資源を集め領地を発展させながら、敵の侵攻に備えることになる。マップには未知の領域が広がっており、兵士を操作して探索することが可能。周囲には資源の産地が存在するほか、敵の拠点なども存在する。敵の拠点をつぶしつつ、資源の近くに生産施設を建て、食料や木材、石や鉄などを集めていく。家を建てれば住民が増えていくが、食料の消費も増えていく。また城内では疫病が流行ることも。死体が出たら埋葬するなど、衛生に気をつかう必要もある。
敵は数日ごとに大規模な襲撃をおこなってくるため、それまでに防備を整えておく。城壁を築いて迎え撃つことになるが、敵は投石器など攻城兵器を用意しており、籠っているだけでは大きな被害が出ることも。弓兵や弩兵といった遠隔兵だけでなく、槍兵や騎兵など近接兵を活用することも求められる。また本作では投擲物や兵士の挙動に物理演算が適用されており、射線を考慮しつつ防衛設備を配置する必要がある。投石の直撃で派手に吹き飛ぶ敵兵を眺めて楽しむことも可能だ。
また本作では研究を進めることで、プレイヤーは魔法を使用できるようになる。魂晶と呼ばれる希少な資源を消費し、指定地点にビームを放ったり隕石を落としたりして、自ら敵軍を薙ぎ払う。一方、敵軍は人間だけでなくアンデッドなども存在し、敵が魔法を使ってくることも。さまざまな敵に対抗するため、研究を進めて防衛力を強化し、2万体を超えるという敵の大軍をせん滅するのだ。
本作は2022年2月にSteamにて早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約5090件中84%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。『They Are Billions』や『Stronghold』といった作品になぞらえつつ、中世の攻城戦をテーマとしたゲームプレイや、ユーモアを感じさせる世界観などが好評を得ている。なかには高難度モードが難しすぎるとする意見も見られるが、大軍と戦うのは歯ごたえと爽快感があるとして評価する声も散見される。
そんな本作が今回、10月4日に正式リリースされることが発表された。正式リリースにともなうアップデートでは、キャンペーンモードが完結。これまで序盤の2ステージしか存在しなかったところが大幅に拡充され、25以上のステージが登場するそうだ。ステージの目的はさまざまで、自分の城を守るだけでなく敵の城を攻撃したり、巨大ボスと戦ったりすることになるという。またストーリー中には分岐も用意され、6つ以上のエンディングが存在。王に従って戦い続けたり、反乱軍に参加したりできるようだ。1周30時間以上のコンテンツが用意され、すべての要素を遊べば100時間以上楽しめるとのこと。ちなみに正式リリースの前に、現在の販売価格から少し値上げをおこなう予定だという。
『Diplomacy is Not an Option』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに早期アクセス配信中。10月4日に正式リリース予定だ。Steamでの価格は税込2570円で、ゲーム内は日本語表示に対応している。