デスクトップ隅・放置系全方位シューティング『Desktop Defender』さっそく人気炸裂中。「プレイヤー数たった3人」から一躍ブレイクの話題作

Poysky Productionsは11月5日、デスクトップ放置ゲーム『Desktop Defender』をリリース。本作は放置型ディフェンスゲームとしてさっそく広く話題となり、人気を博している。

パブリッシャーのPoysky Productionsは11月5日、デスクトップ放置ゲームDesktop Defenderをリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はリリース直後から多くの好評を集めている。

『Desktop Defender』は、デスクトップの一部に常駐する放置型ディフェンスゲームである。ゲームを起動すると小さな画面がデスクトップ上に出現し、画面中央にいる自機はプレイヤーが操作せずとも自動で戦闘をおこなう。四方八方からやってくる敵を撃退し、獲得したお金や経験値で自機を強化して、なるべく長く生き延びることが目標となっている。自機の強化には『クッキークリッカー』に代表されるインクリメンタルゲームの要素があり、作業をしながらプレイできるとあって、Steam Nextフェスにデモ版が公開された際には大きく注目された作品だ。

リリースにあたり、デモ版では制限のあった項目がすべて解禁された。自機のレベルは150まで上昇し、敵からドロップする戦利品アイテムは97種類、戦利品アイテムを装備するスロットは最大18枠まで拡張可能と、長時間プレイしなければとても解禁できないほどのボリュームになっている。切り替え可能な武器も21種類と豊富になり、戦利品とのシナジーを考えたビルド要素が充実した。達成できる実績は80個もあるため、違った武器を試す動機づけにもなっている。

また、敵waveは無限に続くようにもなっており、それに伴い自機の性能アップグレード要素も無限となった。ゲームの進捗をリセットして特別な報酬を獲得する「転生」のシステムはゲームの早い時期に使えるようになるが、自機のレベルが150に到達すると通常の転生とは異なる新たな転生システムも使えるようだ。

こうした膨大な内容をすべて遊び尽くすまでにかかる時間は、開発者自身にも詳しくはわからないという。およそ1000〜2000時間くらいかかるのではないかという予測は示されているものの、実際にゲームをクリアしたと言えるほどやり込んだプレイヤーが現れるのは、しばらく先のこととなるだろう。

そんな本作はリリース直後から多くの好評を集めている。本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは200件以上で、そのうち98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、Steam同時接続プレイヤー数もデモ版以上に集めており、リリース初日のピーク時には2200人以上のプレイヤーがデスクトップの隅で本作を起動していたようだ(SteamDB)。ちなみに本作のデモ版を公開した際にはプレイヤー数はわずか3人しかいなかったようである。しかしSteam Nextフェスをきっかけに状況が一変。デモ版でありながらピーク時にはSteam同時接続プレイヤー数が1500人以上となっていた(関連記事)。リリース後もその勢いは続いており、デモ版以上のプレイヤー数を集めているかたちだ。

本作はデスクトップ放置型のゲームで気軽に触れられる一方で、自機強化のインクリメンタル要素でどんどん強くなっていくおもしろさも味わえる作品だ。強化した自機が放つ弾幕が派手になっていくため、見た目の変化も楽しめるポイントと言える。レビューではそんなゲームプレイの気軽さと、強化の中毒性がともに高く評価されている。

本作を手がけるConradical Gamesは、スイスを拠点とするインディーゲームデベロッパーだ。過去にSteamでは、レビューで「やや好評」ステータスを獲得している見下ろし視点ローグライクアクション『Soul Stalker』をはじめ、多くの作品をリリースしている。現在はモンスター使役アクションRPG『Synth Beasts』の開発も進行中のようだ。本作で一躍注目を集めた同スタジオの今後にも注目したい。

『Desktop Defender』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールが開催されており、11月19日までの期間限定で定価の15%オフとなる税込493円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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