クトゥルフ神話モチーフ探索RPG『Depersonalization』Steam向けに正式リリースされ過去最高に盛況。探索、調査、選択で物語の先を見届ける


Gamera Gamesは8月9日、『Depersonalization(人格解体)』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。なおストアページでは日本語に対応していないとの表示だが、有志制作の日本語翻訳Modが取り入れられており、ゲーム内設定の切り替えによって一部を日本語でプレイすることも可能。そんな本作は正式リリースにともない、同時接続プレイヤー数が増加。過去最高にプレイヤーが集まり、賑わっているようだ。

『Depersonalization(人格解体)』はRPGだ。図書館を舞台として、そこに保管された物語「モジュール」を追うことになる。モジュールではプレイヤーはさまざまな判断や選択を迫られる。選択次第で、いくつかのルートに分岐し、異なったエンディングを迎えることとなる。


本作はラヴクラフトなどによって作られた架空の神話「クトゥルフ神話」のTPRG「Call of Cthulhu(CoC)」をベースとしている。「CoC」は国内では「クトゥルフ神話TRPG」などと呼ばれており、本作は同作のシステムや世界観を用いている。これらのモジュール内のゲームプレイにおいては、筋力(STR)、敏捷(DEX)といったパラメータのほか、「正気度(SAN)」などが存在。また探索ではたびたびダイスロールにおける成功/失敗の判定がおこなわれる。

ほかゲーム内ではキャラクターメイク要素なども存在。自作のキャラクターとともに、さまざまな世界で繰り広げられる奇妙な物語や宇宙的恐怖と向き合うことになる。


本作は2022年12月に早期アクセス配信を開始し、開始直後のタイミングでは同時接続プレイヤー数約3000人を記録(SteamDB)。早期アクセス配信期間では、たびたびバグの修正や最適化が実施された。ほかにもスキップや自動再生といった機能の追加、Steamワークショップへの対応もおこなわれた。

本作は本稿執筆時点で3602件中93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。「クトゥルフ神話」をモチーフとしたシナリオが好評。キャラメイクやダイスロールなどのTPRG風のゲームシステムも高い評価を博している。

そして今年8月9日、ついに正式リリースを迎えたかたち。正式リリースにあたっては、8番目のモジュール「カサンドラの黒いカーニバル」が追加され、スキルやアイテムについても調整が加えられた。またあわせて発表された声明では、まずは新バージョンの安定化に努めるとしつつ、モバイル向けへの展開、エディターの拡充、オンラインマルチプレイヤー機能といったさまざまなアップデートを予定しているとした。なお「カサンドラの黒いカーニバル」についてはまだ翻訳作業はすべて完了しておらず、2024年末までにまず英文の対応がおこなわれ、その後韓国語や日本語への対応がおこなわれることが告知されている。


こうした新コンテンツの追加を受けてか、近頃ピーク時100人前後で推移していた同時接続プレイヤー数が急上昇。最大で3313人を記録し、過去最高のプレイヤー数を記録した。正式リリースを迎え、今後さらなる展開が予定されている本作の動向も注目されるところだ。

『Depersonalization(人格解体)』はPC(Steam)向けに販売中。なお現在は8月23日まで正式リリースを記念して30%オフのセールを実施中。定価2300円のところを、1610円にて購入可能だ(いずれも税込)。