“圧倒的に好評”ぶっ壊れ麻雀ローグライク『黄泉に落ちても麻雀』大型アプデで「日本語ボイス」実装へ。冥界最強クラスの新ボス実装とともに

Omegames StudioとNPC Entertainmentは9月3日、ローグライク麻雀『黄泉に落ちても麻雀』の大型アップデートを9月15日に配信すると発表した。

Omegames StudioとNPC Entertainmentは9月3日、Boxed Lightning Gamesが手がけるローグライク麻雀『黄泉に落ちても麻雀(我在地府打麻将 Demonic Mahjong)』の大型アップデートを9月15日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応しており、今回のアップデートで日本語ボイスが実装される見込み。

『黄泉に落ちても麻雀』は中国式麻雀をベースにデッキ構築ローグライク要素を加えたゲームである。本作の舞台となる冥界では麻雀が大流行しており、鬼も、幽霊も、閻魔様も、麻雀に熱中している。プレイヤーはそんな冥界の住人たちから好きなキャラクターを選び、対戦に臨む。

対戦は1対1でおこなわれ、相手の得点を上回れば勝利である。中国式麻雀はあくまでベースとなっているだけで、1度に牌を4枚引いてくるなどの冥界独自ルールが採用されている。麻雀に詳しくなくとも問題はなく、日本式のリーチ麻雀の経験があれば、よりすんなりとゲームに入ることができるだろう。チュートリアルも親切であるため、麻雀を知らずとも問題なくプレイ可能だ。

本作はリリース当初から日本語表示に対応していたものの、ボイスは中国語のみとなっており、対局中にキャラクターがつぶやく言葉などの字幕のないセリフは理解することが困難だった。今回配信が予定されている大型アップデートでは、日本語ボイスが実装される。また、日本語および英語表示でのUI表示の最適化もおこなわれ、文字がずれたりはみ出したりしていた部分や、文字化け、行間や文字間の不自然な部分などのほとんどが修正されるとのことである。日本語圏のプレイヤーにとっては、待望のアップデートとなりそうだ。ちなみに、ボイスを担当する声優については本稿執筆時点で公開されていないようだ。

また、同アップデートでは新キャラクター兼ボスキャラクターとして「地蔵王」が実装される。地獄で罪に苦しむありとあらゆる存在を救うまでは自らは決して成仏しないとの誓いを立てた地蔵王菩薩をモデルとしており、本作の世界観では最強クラスとも言える存在だ。プレイアブルキャラクターとしては「祝福」と「黒蓮華」という2つの姿を切り替え、麻雀牌に独特な効果を宿すことが可能のようだ。また、ボスとしては「祝福」の姿でも十分強力ながら、一定の条件を満たすとさらに強力な「黒蓮華」の姿とも戦うことができるという。

本作は『Balatro』や『Slay the Spire』のようなデッキ構築や強化要素により、ツモった牌を好きな種類に変化させるなどの特殊な能力を駆使して、天文学的な得点でぶつかり合う冥界式の麻雀を楽しめる作品だ。天井知らずのインフレバトルや派手な演出をはじめ、かわいいキャラクターや妙に耳に残るテーマソングなどが好評を博し、これまでにSteamで寄せられたユーザーレビューは約1700件、そのうち96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。今回のアップデートを機に、日本国内での人気はさらに加速することになりそうだ。

本作を手がけたBoxed Lightning Gamesは中国・成都に拠点を置くデベロッパーである。過去には実物のテーブルゲームやカードゲームを複数手がけてきた。本作は同デベロッパーにとってSteamでリリースする初めての作品だが、個性的なルールのゲームを作るという持ち味が発揮されたことや、アップデート配信や情報公開などのきめ細やかな対応により、非常に高い評価を受けるかたちとなった。今後は英語ボイスの実装や、ギリシャ神話の冥界をモチーフとした新たなステージやキャラクターの実装が予定されており、世界的に人気を高めていくかもしれない。

『黄泉に落ちても麻雀』はPC(Steam)向けに配信中。現在の価格は税込1900円だが、アップデート配信時にセールが予定されており、定価の10%オフとなる税込1710円で購入可能となる見込みだ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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