デッキ構築型ソウルライク『Death Howl』発表。スキルと一手の判断がものを言う、過酷な世界を歩むRPG
パブリッシャーの11 bit studiosは1月17日、The Outer Zoneが開発する『Death Howl』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamストアページによれば、本作は日本語表示に対応予定だ。
『Death Howl』は、悲しみに満ちた魂の世界を舞台としたデッキ構築型ソウルライクゲームだ。本作の主人公は息子を失った少数民族の女狩人、ロー。ローはこの世ならざる声に導かれ、息子を取り戻すために魂の世界へ旅立つ。魂の世界には慈悲なき魂たちが潜んでおり、ローの前に立ちはだかる。プレイヤーはローとして、デッキを構築し使いこなすことで、魂を打倒。息子を取り戻すための旅路を見届ける。
魂の世界の各所には、カードをクラフトする材料が点在。プレイヤーはそれらを集めることでデッキを構築することとなる。カードには、近接・遠距離の攻撃スキルから防御スキルまで用意されている。トレイラーでは、範囲攻撃や、フィールドに影響を与える攻撃も確認できた。また、シャーマニズムのトーテムなるものを見つけるとカードのアップグレードが可能となる。魂の世界をくまなく探索することで、強力な敵と戦うデッキを作り上げるかたちだ。
戦闘は、グリッドで出来たフィールドで繰り広げられるターン制バトルとなっている。時には複数種類の敵や、強力な攻撃を繰り出す敵、巨大なボスとの戦闘が待ち受けている。ただ、魂の世界は広大でルートを変えれば、戦闘を回避することも可能だ。戦闘を極力回避し、世界を探索してデッキを強化してから戦闘するのか、それとも立ち向かってきた強力な敵に勝てるまで挑戦するのかはプレイヤー次第だ。
本作はデッキ構築型のソウルライク作品だと銘打たれている。作品を取り巻くダークな世界観や、高難易度な戦闘、強力なボス。広大な魂の世界の中で戦闘やイベントを取捨選択する要素などがソウルライクにあたる部分だといえよう。また、物語を進めていくと、次第にローの隠された過去が明らかになっていく。ローの民族とは、過去に何があったのか、息子はなぜ亡くなってしまったのか。魂の世界の中で謎が次第に判明し、ローはそれをどのように受け入れるのかといったストーリーも注目すべきところだろう。
本作を手がけるのは、デンマーク・コペンハーゲンのインディースタジオThe Outer Zoneだ。これまで人の傲慢さや破滅、オカルトなどをテーマとした個性的なアドベンチャーゲームをitch.ioで公開。2021年にはディストピア都市にて市民を診察する『Mind Scanners』がSteamにてリリース。約800件中92%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。
数多くのアドベンチャーゲームを手がけた同社が、デッキ構築型、かつソウルライクのタイトルを手がけるというのは珍しい。同社の新たな作風への挑戦にも期待がかかるところだ。一方、本作のテーマは死別の悲しみ、心の癒し、そして抵抗の物語だという。また、物語では愛情、別離、そして受け入れの過程が描かれると述べられており、同社の手がけてきた他作品と同様に、個性的なストーリーを楽しむことができるだろう。
『Death Howl』は、PC(Steam)にて発売予定。また、1月20日にはデモ版のリリースが予定されている。