旧ソ連風MMOサバイバルFPS『Deadside』とうとう正式リリース。広大マップを漁って拠点建設、対人ありなし選べる手軽めサバイバルシューター
パブリッシャーのtinyBuildとデベロッパーのBad Pixelは12月6日、『Deadside』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Deadside』はマルチプレイ専用のオープンワールド・サバイバルシューターだ。サーバー設定により異なるが、一人称視点および三人称視点でプレイ可能である。プレイヤーは敵NPCがうごめく旧ソ連風の広大なマップを探索。銃器や資源を収集し、ほかのプレイヤーと協力したり戦ったりしながら、自らの拠点を建設していく。
本作にはさまざまな設定のサーバーが存在。対人要素で言えば自由に対人戦が可能なPVPとプレイヤーを攻撃できないPVEのほか、対人は可能だがプレイヤーの基地を襲撃できないマイルドな設定のサーバーが用意されている。そのほか、一人称視点と三人称視点の切り替え機能の有無など、細かい設定の差も存在。プレイヤーは好きな設定のサーバーを選んでプレイすることになる。
マップには廃墟が点在しており、NPCの敵を倒して物資を奪うことが可能。装備としては防弾ベストや銃器などが用意され、銃は実在のものをイメージした架空の銃となっている。銃はモデルとなった銃にあわせて使用弾薬が異なり、アタッチメントで性能を変えることも可能だ。また本作には戦闘が禁止されているセーフゾーンが存在。限られた数の物資やお金を保管したり、NPCのトレーダーと取引をおこなうことができる。
そして本作では建設をおこなうことが可能。マップの好きな場所に家を築き、自分の拠点とすることができる。拠点はストレージを配置して、集めた物資を好きなだけ保管することができるが、ほかのプレイヤーに襲撃を受ければ奪われる可能性がある。もちろん自分が襲撃して略奪をおこなうことも可能だ。
本作は2020年4月よりSteamにて早期アクセス配信がおこなわれていた。Steamユーザーレビューでは。本稿執筆時点で約3万500件中78%が好評とする「やや好評」ステータスを獲得。物資を漁る緊張感や拠点を築いていくサバイバル要素などから、『Escape from Tarkov』や『DayZ』といった作品になぞらえつつ本作を評価する意見が見られる。またPvE専用のサーバーもあるため、比較的気楽に遊べる作品として評価する声も散見。一方早期アクセス配信当初のレビューでは、広大なマップを徒歩で歩き回らなければならないのが面倒として低評価を投じる意見なども見受けられる。
そんな本作が、今回ついに正式リリースされた。バージョン1.0では、まずマップが大幅に拡大。空港などの新エリアが追加されたほか、既存のマップにも手直しがなされた。また自動車とバイクが乗り物として追加。ファストトラベルができるステーションも各所に追加され、広大なマップをより快適に探索できるようになった。
さらに拠点建設のシステムも大きく変更。拠点の快適さを高めるアイテムが追加され、快適度に応じてキャラにバフを受けられるようになった。加えてオートタレットやカメラといった設備が追加されており、自分の拠点の守りをより固められるようになっている。そのほかにもゲームの広い範囲に改良が施され、武器のモデルやグラフィックなども改善されているとのこと。バージョン1.0の追加・変更点は多岐に渡るため、詳細は公式パッチノート(英語)を確認してほしい。
なお開発元のBad Pixelによると、正式リリース後も本作の開発は続ける予定とのこと。今後はバージョン1.0の変更点の調整をしつつ、プレイヤーからのフィードバックを取り入れていく予定だそうだ。本作にコミュニティが存在するかぎり、サポートを続けるつもりとのことである。
『Deadside』はPC(Steam)向けに配信中だ。また現在リリース記念セールがおこなわれており、12月20日まで定価の20%オフとなる税込2240円で購入可能である。