ドット絵活き活き街作りシム『Dawnfolk』Steamで絶賛寄せられる。賢く建ててどんどん拡大、遊び心あり中毒性ありのタイル式街建設

ゲーム開発者のダレン・ケラー氏は2月13日、『Dawnfolk』をリリースした。タイル型のマップに施設を建設して街を発展させていくシミュレーションゲームだ。

インディーゲーム開発者のダレン・ケラー氏は2月13日、『Dawnfolk』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Windows以外にもMacやLinux、SteamOSにも対応。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作のユーザーレビューには高い評価が集まっている。

『Dawnfolk』はタイル型のマップに施設を建設して街を発展させていくシミュレーションゲームだ。プレイヤーは暗闇に包まれた世界の人々を救うため、統治者として人々を導き、光を宿した精霊リュールの力を借りて世界に光を取り戻すことを目指す。


世界は暗闇のせいで荒れ果てているため、ゲームはマップ中央にぽつんと拠点があるだけの状態からスタートする。周囲の空いたマス目に畑やテントなどの施設を建設すると、時間が経過するたびに施設ごとに異なる資源が生産できるようになる。主な資源は労働力を表す「人手」、人々が生きるのに必要な「食料」、新たな施設の建設に用いる「資材」の3つ。これらをバランス良く生産して街を発展させていくことになる。

施設の配置によってボーナスを得られる仕組みもあり、例えば農場の隣に畑を配置する、木こり小屋の隣には森を残しておくといった工夫をすると生産効率を上げることができる。どのような順序で、どんな配置で施設を作ればより効率的か、突き詰める遊び方もできるというわけだ。

基本的には時間経過で資源を得て、その資源で施設を作るのがこのゲームのサイクルとなっているが、一部の土地ではミニゲームをプレイすることができる。例えば動物が増えた森で狩りを行うとか、果実が実った森で採集するといったものだ。マップのマス目がそのままミニゲームの舞台となるようなかわいらしい演出になっており、うまくプレイすれば一度に大量の資源を獲得できる。プレイヤーを飽きさせないスパイスとなっているだろう。

施設を建設するうちに、やがてマップの空きマスが足りなくなってくる。そこで重要になるのが、リュールが生み出す資源「光」である。この光を使って暗闇を照らすことで、マップを広げることができる。そうして広げた土地を使ってさらに街を発展させていくのだ。とはいえこの世界に暗闇をもたらした存在は今も健在で、ゲームが進行するとたびたびプレイヤーを妨害してくるようになる。プレイヤーはリュールの生み出す光を頼りにこれに対抗し、人々を守らなければならない。なお本作にはエンドレスモードなど、シナリオ以外のモードも用意されている。

『Dawnfolk』のSteamユーザーレビュー件数は本稿執筆時点で44件とそれほど多くはないが、そのうち97%が好評を投じる高い好評率を獲得している。活き活きと動くかわいらしいドットアニメーション、シンプルな操作性、コンテンツの豊富さや中毒性などが好評の理由として挙げられており、気軽にプレイできるが奥深いゲームとして評価されている様子がうかがえる。

『Dawnfolk』を開発したダレン・ケラー氏は、かつてUbisoftで『ゴーストリコン ワイルドランズ』『ゴーストリコン ブレイクポイント』などの開発に携わった経歴を持ち、この『Dawnfolk』がインディー開発者として独立して発表する第一作となる。同氏のYouTubeチャンネルではなぜ独立を決めたか、UnityではなくGodot Engineを採用した理由、パブリッシャーと契約した経緯など、ゲーム開発にまつわるエピソードが多数確認できる。興味のある人はチェックしてみるといいだろう。

『Dawnfolk』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールが開催されており、2月21日まで15%オフの税込1445円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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