過去改変どん底回避恋愛ゲーム『ユメザメの仮説』Steam向けに発表。恋人との破局や就職失敗、思い出を書き換えて未来を変える

さめさめサメーションは9月1日、『ユメザメの仮説』を発表した。デートの思い出を書き換えて恋人と別れた過去を変える、マルチエンディング型恋愛ADVだ。

国内のゲーム制作サークルさめさめサメーションは9月1日、『ユメザメの仮説』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2024年末から2025年上旬にリリース予定とされている。発表にあわせて、Steamのストアページや公式サイトも公開中だ。

『ユメザメの仮説』は、デートの思い出を書き換えて恋人と別れた過去を変える、マルチエンディング型恋愛ADVである。本作の主人公には大学3年生の後半に差し掛かった頃、美織という付き合い始めて数か月の恋人がおり、初々しくも幸せな日々を過ごしていたのだという。しかしお互いに就職活動が始まると、忙しさから彼女と過ごす時間が減少。恋人の就職活動が順調に進む一方、主人公はなかなか就職先が決まらずにいた。そんな中、主人公と恋人は久しぶりのデートで些細な喧嘩をしてしまい、彼女と決定的に離れ始める。その後主人公は就職活動も恋愛も挽回できないまま、卒業の頃には恋人と別れてしまったそうだ。

本作でプレイヤーは、過去の記憶を書き換えることで、現実をより良い方向へ改善する。具体的には、横スクロールのADV形式で恋人とのデートを追体験。恋人とのデートをやり直し、苦い記憶を楽しい思い出へと変えて、別れた結末を変更するのだ。

 


キャラクターとしては、主人公が当時付き合っていた美織は、仲良くなってくると表情豊かに喋ってくれるタイプとされている。またルート次第で、いわゆる地雷系の後輩、普通めなきらきら女子大生の後輩、大人っぽい雰囲気の後輩も登場。思い出の書き換え方によって、彼女たちとも関係を深められるという。なお後輩はそれぞれ見た目が異なるものの、ストアページ上などではなぜかすべて優という名前になっている。要素としては、本作はマルチエンディングに対応。思い出を書き換えて別の未来を探る物語が、多数の結末によって描かれる。

 


本作は、さめさめくん氏によるゲーム制作サークル「さめさめサメーション」が手がけている。サークル過去作としては、2023年8月に『春待ちトロイダル』をリリースしている。同作はSteamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で52件中96%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。個性的なクラスメイトたちや、謎めいた事件を追うシナリオなどが評価に繋がっていた。同作ではKEMCOより、2024年8月にコンソール移植版もリリースされている。

本作『ユメザメの仮説』は、そんな同サークルの2作目となるようだ。さめさめサメーションの公式サイト内雑記帳では、本作は「しんどめ恋愛アドベンチャー?」とも表現。10月開催予定のSteam Nextフェスでの体験版公開や、年末の発売を目指して、いいものになるように頑張って開発が進められているという。また本作では、でヴねこ(Devneco)氏が前作『春待ちトロイダル』から引き続き、キャラクターデザインなどを担当しているそうだ。


『ユメザメの仮説』はPC(Steam)向けに、2024年末から2025年上旬のリリースを目指して開発中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2563