『ディアブロ』元開発陣による新作ハクスラ、クラファンで成功するも約1000万円分も“ウソ出資”がありクラファンやり直しの危機。「払う気のない高額支援」混入
支援金の一部が回収不可能であるとして、支援者への全額返金を含む対応を検討していることが明らかとなった。

『ディアブロ』シリーズの開発者が手がける新作ARPGとして、注目をあつめていた『Darkhaven』。2月16日にはKickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンを開始し、目標金額の調達に成功していた。ところが3月26日、開発元が支援者に向け最新情報を更新し、支援金の一部が回収不可能であるとして、支援者への全額返金を含む対応を検討していることが明らかとなった。The Phrasemakerが報じている。
『Darkhaven』は見下ろし視点のオープンワールドARPGで、ソロプレイおよびオンラインマルチプレイに対応している。本作では文明が崩壊したダークファンタジーの世界を舞台に、怪物がはびこる土地を冒険していく。自動生成されるワールドが特徴とされており、プレイヤーが地形を変えることも可能。バイオームを変化させることで防衛拠点を強化したり建造物を作り上げたりすることもできるとされている。

本作は『ディアブロ』『ディアブロ II』に関わったスタッフによって設立されたMoonbeast Productionsの初作品だ。ハクスラ型ゲームとして開発されており、多様なドロップアイテムとそれによる多層的なビルドがゲーム体験の中核にあるという(関連記事)。
そんな本作は2月16日から3月21日にかけてKickstarterにてクラウドファンディンキャンペーンを実施。最終日までに5000人以上の支援者を集め、目標額である50万ドルを超える52万5377ドル(約8400万円)の支援金の調達に成功。本作は2026年内の早期アクセス配信を目標として開発が進められていた。
ところが3月26日にMoonbeast Productionsが同キャンペーンページで伝えたところによると、支援金のうち少なくとも6万5000ドル(約1000万円)が不正な出資によるもので、回収できる見込みがないことが明らかになった。これを受けて同スタジオはKickstarterと協議のうえ、資金を維持して開発を続行するか、あるいは支援者に全額返金したうえでクラウドファンディングをやり直すかという二つの選択肢を検討しているという。後者の場合、数か月以内に新たなキャンペーンを開始する予定だという。この判断を下すにはさらに数日が必要だと語っている。

なおKickstarterは「All-or-nothing」方式を採用しており、目標額に達しない場合は支援金の請求が行われない仕組みとなっている。一定額に満たない場合は計画を撤回できる利点がある一方で、多額の支援金を集めていても目標金額に満たなければキャンペーンそのものが中止になるリスクもある。このたび問題となった支援金については、目標額達成を目的にとある支援者が複数回の高額出資をおこなったものの、実際には支払いの意思がなかったケースだという。
この報告を受けて、Kickstarterのキャンペーンページには100件以上のコメントが寄せられている。その多くはキャンペーンの再スタートよりも、既存の資金を維持したまま開発を継続する判断を支持する内容となっている。Moonbeast Productionsはいずれにせよ開発を続けることを明言しており、同キャンペーン支援者への対応については、最適な対応策を見極めるために数日間の検討期間を設けるとしている。
『Darkhaven』はPC(Steam)向けに配信予定だ。
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