ルーレット任せお手紙代筆ゲーム『代筆屋ワールドワード』Steam/Nintendo Switch版発表。渾身のラブレターや謝罪文が、ルーレット次第で怪文書に
わくわくゲームズは12月28日、『代筆屋ワールドワード』Steam/Nintendo Switch版を発表した。同作は2025年夏ごろにリリース予定。フリーゲーム版の内容を1話として、新たに2話から5話が追加されたパワーアップ版となるようだ。
『代筆屋ワールドワード』は、代筆するラブレターや謝罪文の内容をなぜかルーレットで決める、ハチャメチャ代筆アドベンチャーゲームである。本作の舞台はラブレターから契約書まで、あらゆる言葉で想いを伝えると謳う代筆屋「ワールド✕ワード」。主人公は同店で新しく働くことになった、新入りバイトだ。
本作で主人公は、ちょこっと先輩のバイトであるモノから説明を受けて、お手紙の代筆をしていく。しかし「ワールド✕ワード」は人手不足であるため、主人公はぶっつけ本番で初日から代筆を担当する。お店にやってくるお客さんの話を聞いて、伝えたい感情を受け取り、それはそれとしてルーレットで大事な部分を決定する、ハチャメチャな代筆劇が繰り広げられる。
主人公は新人バイトとして、代筆屋にやってくるお客さんの要望にあわせて、手紙を代筆する。本作では手紙の内容の大部分は、主人公が自動的に書き進めてくれるので、基本的には文章を読んでいくだけで代筆が進行していく。ただし先輩のモノによると、代筆屋の経験則上、代筆中には書きたいことを忘れてしまい、筆が止まる瞬間があるのだという。そうした際には、頭に巡る言葉をタイミングよく止めて、書く内容を決定。具体的には、ルーレットによって書き連ねる言葉を決めるのだ。
ルーレットにはいくつかの言葉が含まれており、しっかり狙って止めれば依頼通りの果たし状や契約書も作り出せる。一方、主人公が詰まるのはだいたい大事な箇所なので、おかしな言葉でルーレットが止まると、ラブレターが怪文書になったり、謝罪文がさらなる炎上を招いたりなど、狙いとはちょっと違った文章ができあがる。ルーレットで怪しげな文章が出来上がるだけでなく、文章の内容に応じてその後にお客さんが辿る結末も変化。可愛らしいドット絵とキャラクターたちによって、ハチャメチャなルーレットの結果がコミカルに表現されている点も特徴だろう。
本作は、うた氏が総帥を務める秘密結社(サークル)、マテンロウ計画が手がけている。マテンロウ計画は長年活動しており、パズルライクなRPG『嘘つきジニーと磔刑の国』やRPG『停滞少女』、実況付きSTG『やっぱり王様がいちばん!』など多数の作品をフリーゲームとしてリリース。2024年には、いずれもADVである『機械仕掛けの嘘と夢』『魔王ちゃんの勇者誘惑大作戦!』『代筆屋ワールドワード』の3本をフリーゲームとして公開してきた。なお『代筆屋ワールドワード』は単体で遊べるものの、マテンロウ計画のほかの作品のキャラクターも作中に登場している。
本作『代筆屋ワールドワード』Steam/Nitnendo Switch版は、フリーゲーム版をベースとしたパワーアップを果たしている。フリーゲーム版『代筆屋ワールドワード』では、出勤初日の4人のキャラクターにまつわるストーリーが、15分程度のプレイ時間にまとめられていた。Steam/Nitnendo Switch版では、フリーゲーム版の内容を1話として、新しく2話から5話までが追加される。フリーゲームとして公開中のストーリーの続きが、Steam/Nintendo Switch版で遊べるわけだ。
また2話以降では、新たに散策パートが登場。主人公は街に出て、依頼人の要望にあった言葉を探すのだという。ただし11人の個性的なキャラクターの会話から言葉を探す中では、たいてい余計な言葉も覚えて台無しになってしまうとのこと。余計な言葉も含めて、パワーアップしたルーレット代筆がまっているのだろう。
『代筆屋ワールドワード』Steam/Nintendo Switch版は、2025年夏リリースを目指して開発中。フリーゲーム版は、ノベルゲームコレクションでPC/ブラウザ向けに公開中だ。