『サイバーパンク2077』売上3500万本突破。“『ウィッチャー3』超え”の勢いで売れ続けるCD PROJEKTの稼ぎ頭に

CD PROJEKTは11月27日、2025年第3四半期の業績を報告。報告によれば『サイバーパンク2077』が3500万本の売上を達成したという。これは『ウィッチャー3』を超える勢いとのこと。

CD PROJEKTは11月27日、2025年第3四半期の業績を報告した。その中では、『サイバーパンク2077』の累計売上本数が3500万本を突破したことも明かされている。これは同期間で『ウィッチャー3』が売り上げた実績を上回るとのことで、同社の一番の売れ筋タイトルとなっているようだ。

『サイバーパンク2077』は2020年12月10日発売のオープンワールドアクションゲームだ。『Cyberpunk 2.0.2.0.』など、テーブルトークRPGの『Cyberpunk』シリーズを原作としている。舞台は欲望渦巻く近未来都市ナイトシティ。とある出来事をきっかけとして、脳内にジョニー・シルヴァーハンドの人格データが入り込んでしまった主人公Vの物語が繰り広げられる。

また『ウィッチャー』は、作家Andrzej Sapkowski氏の小説をもとに、CD PROJEKT REDが手がけるRPGシリーズだ。2007年に第1作が発売され、2015年には『ウィッチャー3 ワイルドハント』までリリース。なお現在同シリーズとしては『ウィッチャー4』が開発中だ。

今回CD PROJEKTは2025年第3四半期の業績を報告するなかで、『サイバーパンク2077』が3500万本の売上を達成したと発表した。同作はリリース当初には多数の不具合を抱えていたもののアップデートによって持ち直し、複数回のコンテンツアップデートもリリースされて評価を高めてきた。またNetflixアニメ「サイバーパンク: エッジランナーズ」も好評を得ており、ゲーム内にも同作にちなんだコンテンツが実装。さらに2023年には大型拡張パック「仮初めの自由」が配信されたほか、今年に入っても6月にはNintendo Switch 2版が、7月にはMac版がリリース。そうした複数の展開により、約5年で3500万本を突破したかたちだろう。

一方で2015年5月19日にリリースされた『ウィッチャー3』も高い人気と評価を誇る作品だ。同作は2015年の「The Game Awards」にてGame of the Yearを受賞。2種類の拡張パックによる新展開もおこなわれたほか、2019年からはNetflixにて実写ドラマやアニメが配信されてきた。売上としては2021年4月時点、つまり約6年で3000万本以上を売り上げている。

今回の業績発表を見るに『サイバーパンク2077』はそれより1年も短い期間で、より多くの本数を売り上げたということだ。CD PROJEKT のCFOを務めるPiotr Nielubowicz氏いわく、現在同作はCD PROJEKTの主な収入源になっているとのこと。

ちなみに『サイバーパンク2077』についても、現在続編制作が進行中。本格的な制作に突入した『ウィッチャー4』とは違い、現在はプリプロダクション段階。とはいえ今年10月31日時点では、開発者851人中135人が同作に携わっているようだ。また先述した「サイバーパンク: エッジランナーズ」の続編「サイバーパンク: エッジランナーズ2」が制作中(関連記事)。それぞれ続報について期待されるところだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1635