瀬戸内海クトゥルフ神話TRPG風ゲーム『Cthulhu Mythos ADV 呪禍に沈む島』、新無料アプデで「完全版」相当に。新要素実装と共に遊びやすさグッとアップ
Gotcha Gotcha Gamesは12月26日、『Cthulhu Mythos ADV 呪禍に沈む島』にて「完全版アップデート」を配信した。同アップデートではSteam版にて配信されており、エンディング到達後に利用可能になる成功率操作機能や、演出の追加などがおこなわれている。DLsiteやスマホ版については、追って対応予定とされている。
『Cthulhu Mythos ADV 呪禍に沈む島』は、呪いをかけられた主人公が空海伝説と邪神崇拝の謎を追っていく、クトゥルフ神話をモチーフとしたホラーダイスロールADVである。本作の舞台となる瀬戸内海の島・阿菩島(あぶしま)には、八十八ヶ所巡礼にまつわる都市伝説が存在。オカルト界隈では、同島でうるう年に逆の順番でお寺を巡ると、空海が現れて願いを叶えてくれるという噂が広まっていた。
本作で主人公は、友人のレイジとハツミと共に、阿菩島へ旅行にやってくる。しかし島を訪れた主人公は、何者かによって呪いをかけられてしまう。命の危機にさらされた主人公は、友人や協力者と共に島を探索して呪いを解こうとするが、島では怪しい事件が発生していた。呪われた主人公による、空海伝説と邪神崇拝の謎を追う旅が描かれる。
主人公たちの旅は、ダイスロールや選択によって繰り広げられる。本作でプレイヤーは、マップ上から探索する場所を選択して、島の調査を進めていく。調査中、重要な場面の選択肢などでは、成否がダイスロールによって判定される。たとえば交渉が上手くいくかどうかや、隠れてやり過ごせるかどうかなどが、主人公と仲間の能力値をもとに算出された確率で決定する。選択肢によって主人公の能力値を決められるほか、主人公の画像差し替えも可能。本作ではTRPG風のシステムで、判断と運に左右される冒険が展開されるわけだ。要素としては、本作はいくつかのエンディングが存在。主要キャラクターにはボイスも用意されている。
なお本作は2024年6月にリリース。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で21件中85%の好評を獲得しており、プレイヤーからはTPRG風の雰囲気やキャラクターなどが評価されているようだ。
12月26日に配信された「完全版アップデート」では、新しい遊びや機能が追加されている。遊びやすさに関わる部分では、成功率を操作できる機能が登場した。同機能はアップデート後、バッドエンド以外のエンディングを見ると解放。ダイスロール選択肢が表示されるシーンで、画面左下に成功率を操作するボタンが登場し、成否を選択できるようになっている。
本作ではダイスロールによって行動の成否が判定されるシーンがある。しかし判定が運次第なため、周回プレイ時に特定の展開を見たい場合などには、ダイスの判定が障害となるケースもあった。機能の追加によって、2周目以降のゲームプレイが快適に進められるようになったのだ。
また本アップデートでは、謎かけになっているという「怪文書」や、怪文書解読によって手に入る「はらしょ~の日記」、探索中に手に入るパズルといったコンテンツが追加。キャラクターの心情をより表現するため、各所に演出も追加されているという。そのほか2024年9月のアップデートでは、次の選択肢やシーンまで一瞬でスキップできる「スキップボタン」と、エンディングリストが追加。以前のアップデートも含めて、リリース当初よりも快適かつ充実した旅になっているわけだ。
『Cthulhu Mythos ADV 呪禍に沈む島』は、PC(Steam/DLsite)/iOS/Android向けに配信中。通常価格はSteam版が税込2000円、DLsite版が税込2090円、スマホ版が税込1800円。Steamではセールが実施されており、25%オフの税込1500で購入できる。また「完全版アップデート」はSteamにて配信中。DLsite/スマホ版については追って対応予定とされている。