クトゥルフ灯台守ホラー『Static Dread』8月8日配信へ。『Papers, Please』風“航路指示”ゲーム、自分の正気も保ちつつ船を港へ導く

Polden Publishingは4月15日、『Static Dread: 15 Nights at the Old Lighthouse』を日本時間8月8日に配信すると発表した。

パブリッシャーのPolden Publishingは4月15日、ホラーアドベンチャー『Static Dread: 15 Nights at the Old Lighthouse』(以下、Static Dread)を日本時間8月8日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応している。Steamでは2月よりデモ版が配信されていたが、ついに製品版の配信日が告げられたかたちだ。

『Static Dread』は、入国審査官シム『Papers, Please』風の要素が取り入れられたラヴクラフトホラーアドベンチャーだ。コズミックホラー(宇宙的恐怖)の巨匠H・P・ラヴクラフトの世界観が、味のあるレトロ風グラフィックで描かれる。舞台となるのは強力なオーロラによって覆われた地球。航行の問題に対処するため、港湾当局は旧灯台を作動させた。プレイヤーは2代目の灯台守としてこの灯台の管理を任されることに。危険渦巻く海を航行する船を、安全に港へと導くのがプレイヤーの役割だ。


ゲームプレイの中心となるのは、船から送信される無線への対応だ。自動航行システムが壊れてしまった世界では、灯台守が手動で船を案内しなくてはならない。船からの無線を取ると、コールサインをもとに港湾管理局からファックスが送られてくる。書類に希望の港までの航路を手描きし船に送るのだ。もし対応が間に合わなかったり、違う港へ案内してしまったりした場合には、当局から厳しい罰金処分が下される。

勤務中には、灯台の明かりが突然消えるといった奇怪な現象も発生する。回転機構や発電機を直したりするのも灯台守の仕事だ。ときには不気味な存在からの無線がかかってくることも。暗闇では正気を失ってしまうため、部屋の明かりが消えたら危険だ。海を支配する見えない脅威から自らの命を守らなくてはならない。灯台には、中に入って隠れることのできるロッカーが配置されているのもなにやら不穏。そのほか飲み物や食べ物による栄養補給のシステムなどもあるようだ。

灯台にはときおり来客が訪れてくる。食料を親切に恵んでくれる人もいれば、自身を灯台に登らせるように要求してくる人も。扉を開けるまで誰が現れるかわからず、ノックされた際には緊張が走る。この狂ってしまった世界では、人間でさえも簡単に信用することはできない。

本作はデベロッパーのSolarsuitが開発を手がけている。同スタジオは過去6年以上をかけてアクションRPG『Drake Frontier』の制作に取り組んできた。同作に関しては昨年1月にプレイテストが実施されて以降音沙汰がないが、海外掲示板や公式Discordサーバーでの投稿によると、まだ数年かかるとされているもののプロジェクトは進行しているようだ。一方で、並行して他のジャンルのゲームにも挑戦したいとしており、今回配信日が発表となったホラーアドベンチャー『Static Dread』もその一環なのだろう。本作ではすでにプレイテスト、およびデモ版の配信がおこなわれており、製品版にてどのようにブラッシュアップされているかにも期待がかかる。

『Static Dread: 15 Nights at the Old Lighthouse』はPC(Steam)向けに、8月8日配信予定。現在Steamにて無料デモ版が配信中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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