人混み逃亡ホラー『CROWDED. FOLLOWED.』、Steamで好評率100%スタート。追いかけてくる「そいつ」は自分以外誰にも見えない、独特な緊張感が好評博す


パブリッシャーのBanshee Gamesは10月25日、短編ホラーゲーム『CROWDED. FOLLOWED.』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はリリース後さっそく好評を博しており、寄せられたSteamユーザーレビュー数はまだ少ないものの、好評率は本稿執筆時点でなんと100%。好調なスタートを切っている。

『CROWDED. FOLLOWED.』は一人称視点のホラーゲーム。本作は血まみれで倒れている、正体不明の何者かから謎のブリーフケースを受け取る所から始まる。ブリーフケースを受け取ると、自分にしか見えない女の姿の「それ(It)」が追いかけてくる。主人公は「それ」から逃げ回りながら、街を脱出することを目指す。

自分を常に追いかけてくる「それ」は、ほかの人間には見えない。そのためプレイヤーは群衆をかきわけながら町の中を逃げることになる。登場するステージはナイトクラブや地下鉄の駅、暴動が起きている通りなど。ホラーゲームでありながら、主な舞台となるのは人通りの多いロケーションとなっているわけだ。

主人公は肺機能に問題を抱えており、走り続けたあとは呼吸器を吸入しなくてはいけない。しかし足を止めると「それ」に追いつかれてしまう。逃げ道をふさぐような人の波をかきわけながら、息を切らして逃げ続けなくてはならない。また初代PS風のローポリゴンなグラフィックや、ブラウン管モニタを意識したと思われる四隅が丸みを帯びた画面のデザイン、走査線エフェクトなども特徴となっている。


本作は10月25日にSteamにてリリース。Steamユーザーレビューは本稿執筆時点で約50件中100%のユーザーが好評を投じており、「非常に好評」ステータスを獲得している。レビュー内容では、自分にしか見えない怪物から群衆の中を逃げつづける、というコンセプトを評価する声が多い。ホラーゲームという題材でありながら、地下鉄やナイトクラブなど、あえて人の多い場所を舞台に選んでいるのも珍しい。またスタミナシステムや焦燥感を煽ってくる音楽など、全編にわたって緊張感あふれるゲームプレイとなっており、短編ホラーであるが濃厚な体験ができると好評を博している。

開発を手がけるNIGHT DIAL は北アイルランドを拠点とするインディーゲームスタジオ。古典的なホラーの美学と革新的なゲームプレイメカニズムの融合に重点を置き、短くても強烈な体験を提供するゲームの開発を目指しているとのこと。設立者の Shane Ferry氏は熱烈なホラーの愛好家であり、高評価リソース管理ゲーム『The Pale Beyond』を手がけたBellular Studiosのリードプログラマーも務めているという。本作はFerry氏の実現したいコンセプトを詰め込んだ内容となっているようだ。

『CROWDED. FOLLOWED.』はPC(Steam)にて配信中。通常価格税込700円のところ、リリース記念セールとして11月5日まで10%オフの630円で購入可能。