『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!』なんと売上1000万本突破していた。6年かけて、ひっそり爆売れ

Activisionは6月17 日、『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!』の世界累計販売本数が1000万本を超えたと発表。2019年の発売以来、6年をかけての大台達成となった。

Activisionは6月17 日、『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!(Crash Team Racing Nitro-Fueled)』の世界累計販売本数が1000万本を突破したことを発表した。本作は2019年にPS4/Nintendo Switch/Xbox One向けに発売されたタイトルだ。現在でもPC向けには展開されておらずコンソールのみでの売上大台達成となった。

『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!』は、1999年に初代PlayStation向けに発売されたアクションレースゲーム『クラッシュ・バンディクー レーシング』のリメイク作品だ。2003年に発売された続編『クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート』のキャラクターとコースも収録されている。オフラインでの4人までのローカルマルチプレイのほか、最大8人のオンラインマルチプレイも新たに用意された。

本作では、クラッシュや、クラッシュの妹ココ、宿敵ネオ・コルテックスなどシリーズのキャラクターたちが参戦。ドリフトなどのテクニックや、コース上の木箱から入手できる武器やパワーアップアイテムを駆使しながら、南国の孤島や古代遺跡、雪山などさまざまな環境のコースにてレースをする。ゲームモードには、ストーリーを楽しめる「おはなしモード」のほか、タイムアタックや、拾ったアイテムで相手をやっつけるバトルモードなど、オリジナル版同様に1人でも多人数でも楽しめるモードを多数収録。また、ホイールやステッカーなどを集めてカートをカスタマイズすることも可能だ。

そんな本作について公式Xより、世界累計販売本数が1000万本を突破したことが発表された。本作は2019年にNintendo Switch/PS4/Xbox One向けに発売され、市場調査会社Supderdataによるとデジタル版のみで55万本以上を販売。PS4版のアクティブプレイヤー数は100万人を超え、Nintendo SwitchとXbox Oneの合計プレイヤー数の2倍以上と報告されていた。その後、売上本数についての発表は確認できず、今回初めて公式に明かされたかたちだ。本作は、PC向けに発売されてないことを考慮すると驚異的な記録と言える。

本作はレビュー集積サイトMetacriticにて83という高評価を獲得。レトロと当時の最先端が融合したグラフィック、ドリフトターボによる超加速を維持して走ることができる疾走感と達成感などが持ち味。また、定価が5390円(39.99ドル)というお値打ち価格であったことも長期に渡って売れ続けた一因としてありそうだ。

ちなみに、そのほか『クラッシュ・バンディクー』シリーズタイトルの動向はと言えば、2017年に発売されたシリーズ第1~3作のリメイク『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』は後発でPC向けにも配信されており、2024年6月には世界累計販売本数が2000万本を突破したことが発表されている。『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!』については、現時点でPC向け展開の予定は発表されていないものの、もしPC向けに配信されれば、さらなる記録更新も見込めるだろう。

なお、2020年には『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』が発売。その後『クラッシュ・バンディクー5』も開発されていたが、Activisionの方針により開発中止となったことが明かされている(関連記事)。加えて運営型ゲームとして2023年に発売された『クラッシュ・チーム・ランブル』は、1年未満でアップデートが打ち切られ、最新タイトルとしては低調の様相だ。とはいえ、『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』から『クラッシュ・バンディクー』シリーズの開発を手がけているToys For Bobでは何らかの新作が開発中であることも伝えられており、今回の好調な売上発表を機にシリーズ新作が発表されるのか注目される。

『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!』はPS4/Nintendo Switch/Xbox One向けに販売中だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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