ドット絵・魔法島生活RPG『Everholm』にたちまち好評集まる。島民と交流しながら暮らす中で「秘密」を迫る、攻略法はプレイヤー次第
パブリッシャーのindie.ioは11月12日、Chonky Loafが手がけるRPG『Everholm』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース後さっそく本作は好評を博している。
『Everholm』はスローライフ要素のあるRPGだ。主人公の少女Lillyは、迷子になった姉妹Melanieを探すうち魔法のポータルに遭遇。ポータルに引き込まれたLillyは謎に満ちた島、Everholm島に辿り着く。Everholmに初めて訪れたLillyだが、なぜか島民はみなLillyのことを知っている。Lillyは島の魔女の助けを得つつ、島民と共に暮らし、島の秘密に迫りながらMelanieの行方を探すこととなる。
本作でLillyは、Everholm島に居を構えて島の住人となる。島民との交流はもちろん、資材の採集や牧畜、農作物の栽培や釣りなどができる。家の周りをデコレーションしたり、畑を開墾したり、アイテムをクラフトすることも可能だ。島民の信頼を得ると、Lillyは新たなスキルやアイテムの設計図を獲得。より開拓の選択肢を増やせるだろう。また本作にはノンリニアなストーリーが採用されており、島民と交流するかどうかも含めて、Melanieを探して連れ帰るまでの攻略アプローチはプレイヤーの自由となっている。
また、Everholm島の各地にはダンジョンが点在。ダンジョンにはモンスターや希少な素材、そして島の秘密が眠っている。そのため、攻略の際には開拓を通して得た武器や呪文を駆使して戦うこととなる。ダンジョンは自動生成され、訪れるたびに異なった構造になるため、事前の準備が重要だ。
本作は本稿執筆時点でSteamレビューが約40件寄せられ、97%のユーザーが好評とする「好評」ステータスを獲得している。まだ母数は少ないながら、着実に好評を集めているようだ。レビューでは主に、プレイヤーができることの多さやストーリー、グラフィックの品質などが評価点として挙げられている。スローライフを楽しめるシステムと、島の謎や姉妹の行方に迫るというストーリーがうまく噛み合っているところが評価されているようだ。グラフィックに関しては、やわらかに描写される二頭身キャラのかわいさや、暖かな光の表現、時折挟まれるミステリアスな雰囲気が好評の様子。
また、多種多様な住民との交流や、農耕や釣りなどの共通点から『Stardew Valley』になぞらえるレビューも散見される。同作を含め生活シムファンにも好意的に受け止められているようだ。
本作を手がけるのは、セルビアに拠点を置くChonky Loaf。5人ほどの小さなチームで、ストーリー中心のゲームに「ひとひねり加えた」作品を作るため、2022年に結成されたのだという。本作はChonky Loafのデビュー作となる。
ちなみに、本作のリードデザイナーであるMihajlo Djokic氏は公式Discordサーバー内で、日本語対応についても乗り気な姿勢を見せている。とはいまずはベースとなるゲームを修正する時間が必要とのこと。ブラッシュアップを経たのちに、新たな言語に対応したい考えもあるようだ。今後のサポートにも注目したい。
『Everholm』はPC(Steam)向けに発売中。リリース記念セールとして、11月20日まで定価の10%オフとなる税込2070円で販売されている。なお、Epic GamesストアやGOG.comにも配信日未定ながらストアページが存在している。