物理演算で“ぶっ飛ぶ”協力ホラー『R.E.P.O.』勢い止まらず同接「23万人超え」。笑える系Co-opホラーの新顔、Steam同接上位に食らいつく

デベロッパーのsemiworkは2月26日、協力型ホラーゲーム『R.E.P.O.』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はシングルプレイに加え、最大6人でのオンライン協力プレイに対応。特徴的な「物理演算ベース」のホラーゲームである点などがSNSを中心に話題となり、23万人を超える同時接続プレイヤー数を記録している。
『R.E.P.O.』は「物理演算ベース」の協力プレイ対応ホラーゲームだ。重さや当たり判定など、ゲーム内のオブジェクトはすべて物理法則に従って動く。本作の目的は、廃墟から貴重品をなるべく多く持ち帰ること。ステージに点在する貴重品にはそれぞれ価格がついており、落としたりぶつけたりしてしまうとその数字がどんどん減ってしまう。貴重品は、金のトロフィーやピアノなど大小さまざま。専用のカートを活用しながら、貴重品をできる限り丁寧に脱出地点まで運んでいき、ノルマの金額分の貴重品を集めたら、脱出地点にある粉砕機にかけてステージクリアだ。
プレイヤーは廃墟に蔓延るモンスターたちから逃げつつ貴重品を集める必要がある。もちろん、ステージやモンスターにも物理法則が適用されるので、モンスターによってステージや貴重品が壊れたりすることも。プレイヤーは各ラウンドの合間に「サービスステーション」に立ち寄ることになり、ショップでアイテムを購入することができる。特殊な効果をもった装備に加え、プレイヤーの速さや掴める範囲などが強化されるアップグレードなどもあり、適切な選択が求められる。

本作は2月26日の早期アクセス開始直後から多くの注目を集め人気急上昇。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で3万件以上のうち96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。本作ではその「物理演算ベース」という特徴から、ホラーゲームでありながら、オブジェクトがぶっ飛んだりといった笑えるシーンが多発する。各種SNSやYouTubeなどでそういった映像が拡散されていくことで、本作の魅力が多くのプレイヤーに連鎖的に広がっているとみられる。また、毎回違った体験を生み出してくれることから、Twitchなどのストリーマーにも人気のコンテンツとなっているようだ。

プレイヤー人口が増え続けるなか、特にここ数日の伸びは凄まじく、昨日3月17日には最大同時接続プレイヤー数を約23万人に更新(SteamDB)。また本稿執筆時点で本作は、『モンスターハンターワイルズ』や『マーベル・ライバルズ』といった人気タイトルに並んでSteamの同時接続プレイヤー数ランキング5位に位置している。
ちなみに、類似ジャンルのヒット作『Lethal Company』の最大同時接続プレイヤー数は2023年に記録した約24万人。肉薄しており、勢いを維持してこれを超える可能性もあるだろう。なお、『Lethal Company』を開発する個人デベロッパーZeekerss氏も、自身のXアカウントにて『R.E.P.O.』を遊んでいると報告。プレイヤー同士で協力してグランドピアノを傷つけないように運ぶ体験がホラーゲームとして最高だとして、本作を称賛している。
『R.E.P.O.』を手がけるsemiworkは、YouTubeチャンネルを通じて精力的に開発の進捗などをユーザーに報告している。3月15日に配信された最新動画では、新マップ「The Museum」のほか、キャラクターの表情を「怒り顔」などに変えられる機能なども実装されると発表されている。そうした新情報公開も、さらなる盛り上がりに繋がったのだろう。
くわえて、特にレベル10以上といったゲーム終盤のバランスについて調整をおこないたいと表明されており、コメント欄ではすでに本作をやり込んでいるプレイヤーから多くのフィードバックが寄せられている。プレイヤー人口の増加と相まって、ユーザーの意見も多く集まっており、どのように取り入れられていくかも注目される。
また、本作の公式Discordチャンネルが数日前より開設されている。本作を一緒に遊ぶフレンドを求めて、さまざまな言語圏のプレイヤーたちが参加しているようだ。チャットでは、Steamの招待コードや募集の文言がまるで“滝”のように流れていく大盛況。ボイスチャンネルもほぼ満員となっており、プレイヤーの熱狂ぶりを感じ取ることができる。日本人プレイヤーは少ないようだが、興味があれば上記動画の概要欄からチェックしてみるとよいだろう。
『R.E.P.O.』は、PC(Steam)向けに早期アクセスで配信中だ。