2人プレイ用・異星死刑囚ADV『違う星のぼくら』発表、Steamで2025年初頭リリースへ。協力も“対立”もする謎解き冒険、『違う冬のぼくら』後継作

講談社ゲームクリエイターズラボは8月7日、『違う星のぼくら』を発表した。『違う冬のぼくら』の後継作となる2人プレイ専用パズルADVである。

講談社ゲームクリエイターズラボは8月7日、『違う星のぼくら』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年初頭に発売予定。発表にあわせて、SteamのストアページやPVが公開されている。

『違う星のぼくら』は、情報を伝え合ったり相手を押したりしながら進んでいく、『違う冬のぼくら』の後継作となる2人プレイ専用パズルADVである。本作の舞台は一度地球が破滅し、わずかに生き残った者たちが石器時代からやり直して、新たな文明を築いた世界だ。宇宙に進出するようになった彼らは、遠い惑星を活用する計画を立てていた。しかし地球から惑星は遠く、到達までには数百年の時間がかかる。そこで探査計画の人員に、死刑囚を活用することとなった。


本作では2人のクルーが探査船へ乗り込み、ある惑星へ向かっていたが、長い旅の途中に探査船が故障。2人は見知らぬ赤い惑星に不時着するが、彼らには地球に戻らなければならない理由があった。赤い惑星に棄てられた死刑囚たちの、疑いと決断の旅が繰り広げられる。


赤い惑星へ降り立った2人は、協力しながら探索を進めていく。本作は前作『違う冬のぼくら』と同じく2人プレイ専用のパズルADVとなっており、プレイヤー同士が会話しながら異なる端末で遊ぶことが前提とされている。スクリーンショットなどを見る限り、赤い惑星には謎の装置やスイッチなど、障害が待ち受けているようだ。本作では各プレイヤーが、それぞれ自身の画面上でわかる情報を伝え合い、協力することでパズルと対峙。コミュニケーションによってパズルを解き、先へ進んでいくのだろう。

また本作では、前作とは異なるアクションやギミックが実装予定とされている。具体的には、新アクションとして「押す」が追加。もう1人の死刑囚を押して、突き飛ばせるという。公開されたPV内では、もう1人のプレイヤーを押して、段差から突き落とすシーンも登場している。本作では協力してパズルを攻略するだけでなく、対立や緊張感も待ち受けているようだ。

 


本作は、国内のインディーゲーム開発者ところにょり氏が手がけている。同氏の過去作としては、誰かが書いたメッセージが送られてくる『ひとりぼっち惑星』や、腎臓病を患った犬の腎臓になる『renal summer』などが配信されてきた。また同氏は「講談社ゲームクリエイターズラボ」の第1期メンバーとなり、2023年に前作『違う冬のぼくら』を正式リリース。売上60万本を突破し、Steamのユーザーレビューでは記事執筆時点で5446件中91%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得するなど、プレイヤーからも支持を得てきた。

本作『違う星のぼくら』は『違う冬のぼくら』とは別の舞台で、再び協力パズルADVが展開される。また本作は、ところにょり氏が『違う冬のぼくら』の企画段階で考えていたアイデアが元になっているのだという。当時は『違う冬のぼくら』へアイデアを伸ばしていったが、あの時逆方向へ走っていたらどんな景色だったのだろうという心残りが大きくなり、逆走した結果『違う星のぼくら』になったとのこと。走っていった先には、最高の景色が広がっていたのだという。前作と同じジャンルでありながら異なる方向の協力プレイが繰り広げられるのだろう。


『違う星のぼくら』は、PC(Steam)向けに2025年初頭発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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