『ジャストコーズ』開発元の新作オープンワールド『Contraband』開発中断。謎多きタイトル、4年間の沈黙のすえ棚上げに
Avalanche Studiosは8月8日、Xbox Game Studios Publishingのもとで手がけていた『Contraband』について、現在開発が停止されているとの声明を発表した。

デベロッパーのAvalanche Studiosは8月8日、Xbox Game Studios Publishingのもとで手がけていた『Contraband』について、現在開発が停止されているとの声明を発表した。今年7月に報道されたマイクロソフトによる大規模レイオフの影響ともみられている。
Avalanche Studiosはスウェーデン・ストックホルムを拠点とするデベロッパー。オープンワールドアクション『Just Cause(ジャストコーズ)』シリーズの開発元として知られ、そのほかid Softwareとの共同開発でオープンワールドシューター『RAGE 2』などを手がけてきた。

そんなAvalanche Studiosは、2021年6月に開催されたゲームイベント「E3 2021」にて『Contraband』を発表。トレイラーに加えて、開発には『Just Cause』シリーズでも用いられていたApex Engineが採用されていることなどが発表されたものの、詳細については明らかになっていなかった。とはいえ、オープンワールドゲームの開発に定評がある同スタジオの新作ということで、大きな期待が寄せられていた(関連記事)。
その後本作については音沙汰のない状態が続いていたなか、本日8月8日に海外メディアBloombergのジャーナリストJason Schreier氏が自身のBlueskyアカウントにて、『Contraband』の開発が中止されると明らかにした。同氏はBloombergの情報筋から得た情報として伝えており、その後Bloomberg本誌においても報道。記事ではマイクロソフトの一連のゲーム事業削減にも言及しており、今年7月に各所で報じられたマイクロソフトにおける大規模レイオフの影響であるとも示唆されている(関連記事)。
これを受けて、Avalanche Studiosは公式サイトで声明を発表。プロジェクトの将来を再評価する間、本作の積極的な開発を中断する(Active development has now stopped)と表明し、報道にあった内容を認めたかたち。同スタジオはこれまでのコミュニティによる興奮に感謝を示したうえで、できるだけ早く続報を届けると約束している。

発表から約4年もの期間が経過したものの、新たな情報が発表されてこなかったこともあり、これまで開発がどれほど進んでいたのかは明らかになっていない。なおAvalanche Studiosでは、2024年6月に傘下のふたつのスタジオを閉鎖し、50名のスタッフを解雇したことを伝えていた。そうしたなかで今回のマイクロソフトの一連のレイオフの影響も及んだのかどうかは不明ながら、注目されていた新作が中断に至った格好だ。プロジェクトが今後再開されるかどうかも含めて、同スタジオからの続報は注目される。