絵筆で戦うメトロイドヴァニア『Constance』初日から「1万5000本売上」の好発進。攻撃も探索も“絵の具”アクションで自由自在なアーティストの冒険
パブリッシャーのBlue Backpack、ByteRockers' Games、PARCO GAMESは11月25日、メトロイドヴァニアアクション『Constance』をリリース。本作はリリースから間もなく人気を博している。

パブリッシャーのBlue Backpack、ByteRockers’ Games、PARCO GAMESは11月25日、メトロイドヴァニアアクション『Constance』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。2026年中に各コンソール向けにも展開予定。本作はさっそく多くの好評を集めている。
『Constance』は、絵筆で戦うメトロイドヴァニアアクションゲームである。主人公のコンスタンスは、創作活動が好きで、現在はアーティストとして活動している。しかし最近は仕事に追われており、満足のいく活動ができていなかった。身も心も疲れ切ったコンスタンスはある夜、強いパニック発作に襲われてしまう。気を失い、目を覚ますと、そこには見知らぬ光景が広がっていた。プレイヤーはコンスタンスとして、さまざまな色を見せる心象世界を旅することになる。

ゲームは能力の獲得に従って探索できる範囲が広がっていく2Dアクション、いわゆるメトロイドヴァニアと呼ばれるものである。コンスタンスは絵筆を駆使して空中でジャンプやダッシュをしたり、絵の具に姿を変えて壁に貼り付いて登ったりと、縦横無尽のアクションをすることができる。
こうした能力はゲーム中でヒラメキを獲得することで習得できるが、能力を使うと絵の具ゲージが減っていくので注意が必要だ。絵の具ゲージが尽きると、しばらくの間コンスタンスは黒く濁った色に変わり、能力を使用すると絵の具ゲージの代わりに体力が消費されてしまう。幸い、絵の具ゲージは時間経過により回復する。少しでも絵の具が残っている状態ならばゲージは早めのペースで回復するため、使い切ってしまわないようなゲージ管理が重要だ。
多彩なアクションをすばやく組み合わせて攻略していく場所もあり、アクションの難度はやや高め。とはいえ、やられてしまっても代償を支払ってその場で復活するか、安全地帯まで一度戻るかを選択できる。やり直ししやすいシステムなので、何度も挑戦しながら歯ごたえのあるステージやボスを攻略していく達成感も味わえるだろう。


そんな本作はリリース直後から人気を集めており、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは約300件、そのうち88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、本作の公式SNSアカウントはリリースから24時間で1万5000本以上を売り上げたことを報告し、感謝と喜びを伝えている。
本作はコンスタンスの心象世界の美しいグラフィックとBGMが相まって、まるで絵の中を旅しているかのような雰囲気の良い作品だ。いっぽうで、地形を確認できるマップの情報が少なく探索にて不便となりがちな点や、強化アイテムを探す際のアクション難度など、しばしば指摘が寄せられている点もある。レビューではグラフィックをはじめとしたアート面やストーリーが特に好評で、なめらかなアクションのストレスのなさも評価が高い。開発元はすでに修正やQoL上昇にすでに取り組んでいると先述のポスト内で報告しているため、指摘の多い部分も今後のアップデートで改善されることに期待したい。
本作を手がけたBlue Backpackは、ドイツを拠点とするゲームスタジオである。もともとは映像作品やドキュメンタリー、広告などの制作を広く手がける企業btfのゲーム部門で、あらためてセルフパブリッシングをおこなう子会社として設立されたかたち。Blue Backpackとしては本作と一週間違いで11月18日に、アパートの一室を巡るストーリーを追う『The Berlin Apartment』もリリースしている。こちらも本作と同様「非常に好評」ステータスを獲得している。人生をめぐるような深いストーリー性という持ち味は、両作品でともに発揮されているようだ。
『Constance』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールが開催されており、12月2日までの期間限定で定価の10%オフとなる税込2070円で購入可能。また、Nintendo Switch/Switch 2/PS5/Xbox Series X|S向けには2026年リリース予定だ。




