幽霊になって生者寄り添いシム『Closer The Distance』8月2日配信へ。事故死した少女の幽霊となって人々に干渉、悲しみを乗り越えられるよう導く群像劇


パブリッシャーのSkybound Gamesは7月10日、『Closer The Distance』を8月2日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。

『Closer The Distance』は大切な人との死別をテーマとする、物語重視のライフシミュレーションゲームだ。舞台となるのは、とある田舎の小さな村Yesterby。村人みんなが顔見知りであるこの村で、ある日バイク事故が起きAngelaという名の少女が亡くなってしまった。突然の悲劇に村は悲しみにつつまれるが、Angelaは不思議な力をもっており、死後も妹のConnyとテレパシーで話をすることができた。プレイヤーはAngelaとして妹を見守りつつ、人々が悲しみを乗り越えられるよう導いていく。

ゲームプレイでは、リアルタイムで時間が過ぎてゆくマップにて、村で生きる人々を見守っていく。霊体となっているAngelaは、十数人存在する村人の視点を自由に切り替えることが可能。また妹のConnyや親友のZekなど、Angelaが生前特に親しかった人物は干渉して操作することができる。複数のキャラクターを同時に操作し、適宜視点を切り替えながら、さまざまな視点で村を襲った悲劇を見ていくことになる。

また村人たちはみな睡眠や食事など欲求ゲージをもっており、適切なアクティビティをおこなって発散する必要がある。悲しみのなかで、葬儀などの出来事に追われている村人たちは基本的欲求を忘れがちなので、プレイヤーは人々の欲求にも気を配る必要がある。イベントをこなしつつ、村人が健康を損ねないように操作し、導いていくのだ。

そのほか、本作の舞台となる村のYesterbyはゆるやかに衰退している共同体ではあるが、村には開発計画も存在。多くの村人は計画に対して、戸惑っている状況となっている。Angelaは人々に影響を与えることで、そんなYesterbyの将来を選択することができるという。またプレイヤーは人々の暮らしをのぞいていくうちに、長く隠されていた秘密なども見つけることになるそうだ。Angelaとして人々を密かに導くプレイヤーが下す決断は、村の運命を変えるものになるとのことである。


本作を手がけるOsmotic Studiosはドイツ・ハンブルクに拠点を置くインディースタジオだ。過去には、ネット監視社会をテーマとしたアドベンチャーゲーム『Orwell: Keeping an Eye On You』などを制作。同作はSteamユーザーレビューで、本稿執筆時点で約8000件中91%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。高評価のアドベンチャーゲームを手がけた同スタジオの新作として、「スライス・オブ・ライフ(日常の一コマ)シムと銘打ち、群像劇の本作が打ち出されるかたちである。

『Closer The Distance』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに、8月2日配信予定だ。