海洋貿易街作りシム『ロタの航海貿易記』Steamにて6月27日発売へ。“商談バトル”で有利に進める、王女の海路交易


株式会社Emma CreateおよびCaro Buildersは6月19日、『ロタの航海貿易記』を6月27日12時にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。公式X(旧Twitter)アカウント上では、発売に向けてキャラクターの紹介がおこなわれている。

『ロタの航海貿易記』は、海洋貿易によって国の復興を目指す、「街づくり」×「貿易」シミュレーションゲームである。本作の舞台となる森林の国では、他国から輸入した物資を加工して輸出する、加工貿易によって富を築いていた。しかしある時、隣国の「氷雪の国」が重い関税をかけ始める。加工貿易によって栄えていた森林の国は、関税によって陸路での貿易が困難になったことで、窮地に陥ってしまう。本作のメインキャラクターであるロマは、森林の国の王女である。本作では彼女が自国の窮地を救うべく、港町ポルタマレーの新米総督に就任。新たな海路での交易によって、森林の国を復興させようとする。港町を発展させて自国の復興を目指す、街作りと交易の日々が描かれる。

新米総督となったロタは、船を使った貿易によって港町を発展させていく。街作りパートでは、ポルタマレーに施設を建造する。施設としては八百屋やパン屋、ステーキハウスや鍛冶屋などが存在。たとえばザワークラウト屋を建てると、キャベツや塩を材料にザワークラウトを生産できる。また詳細は不明ながら、ポルタマレーの住人は農家/商人/船乗りの3種類となっており、それぞれスキルをもっているという。本作では貿易で扱う輸出品の加工施設や住人なども考慮して、街づくりによって港町を立派に発展させるのだ。


海路を使った交易では、素材を安く購入し、加工品を高く輸出する。本作では、他国の商人との商談が商談バトルとして表現されている。商談バトルでは、攻舌力/防舌力といったステータスやスキルが存在。他国の商人を相手に、ロタ自身や商人たちが舌戦をおこない、輸入品や輸出品の価格を争うようだ。要素としては、貿易に使う船には種類があり、大きな船ほどたくさんの貨物を積み込める。新しい国との貿易が可能になると建設可能な施設の種類が増加。ポルタマレーには、観光客なども訪れるそうだ。


本作は、ゲーム制作チームのCaro Buildersが開発している。過去作としては、インディーゲーム制作サークルGameProjectN&Tの名義で『エマの武器屋さん』をリリース。2023年10月にリリースされた前作『ヘレの海底都市計画 ~箱庭に空気を植えるSLG~』では、Steamのユーザーレビュー45件中84%の好評を獲得している。Caro Buildersの公式X(旧Twitter)アカウントによれば、過去作のダウンロード数はそれぞれ5000本を突破しており、合計1万本のダウンロードを達成しているそうだ。

本作『ロタの航海貿易記』は名義は変更されているものの、『エマの武器屋さん』『ヘレの海底都市計画 ~箱庭に空気を植えるSLG~』を手がけてきたチームによる新作となるわけだ。公式Xアカウントでは、発売に向けてキャンペーンが実施中。条件を満たすと抽選でSteamキーがプレゼントされるそうだ。


『ロタの航海貿易記』は、PC(Steam)向けに6月27日発売予定となっている。また本作はスマートフォン向けのリリースも検討されているそうだ。