新作国産メトロイドヴァニア『Chronoscript(クロノスクリプト)』は「なかなか難しくなる」模様。全員がクリアできないリスクがあったとしても届けたい体験
本作は『Hollow Knight』『Blasphemous』『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』といった先人のメトロイドヴァニアゲームから学び作られているという。となると、気になるのは難易度だ。

集英社ゲームズは9月25日、『Chronoscript: The Endless End(クロノスクリプト: エンドレスエンド)』を発表した。対応プラットフォームはPS5/PC(Steam)。『Chronoscript: The Endless End』(以下、クロノスクリプト)は、探索型アクションアドベンチャーゲームだ。
プレイヤーはひとりの編集者として、執筆家から編集依頼を受けて山奥の洋館を訪れる。しかし、一匹の蚊に刺された途端に気を失ってしまった編集者は、原稿の中で目を覚ますことになる。そして、執筆家によって1000年もの間書かれた“終わりの続きの物語”を解き明かしていく。
本作は、メトロイドヴァニアゲームだ。そして『Hollow Knight』『Blasphemous』『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』といった先人のメトロイドヴァニアゲームから学び作られているという。となると、気になるのは難易度だ。それらの作品は難易度が高めである。本作の難易度について、ディレクターのデスクワークスの藤井トム氏と、プロデューサーの集英社ゲームズの山本正美氏に尋ねたところ、以下の返答をもらった。
藤井氏:
本作は、いわゆる高難易度ゲームと呼ばれる部類に入ると思います。ただ、いわゆる超高難易度ではないです。遊びやすいようにパーマデスを任意に選択できるようにしたり、逆に難しくしたりできる設定を用意して、本作からメトロイドヴァニアをプレイするという人にも楽しめるように頑張りたいなと思っています。
――どれぐらい難しいですか。
藤井氏:
初見クリアはなかなか難しいと思います。いわゆる初見殺しのギミックがあるわけでは……あまりない、なくはないんですけど(笑)でも、プレイすることで敵の動きを見切ってきて、自分の操作も上手くなって、RPG的要素で自キャラを強化してクリアできるように作っています。開発者として、クリアしてほしいというところが根本にありますので、そこは最後まで良い難易度で、ボスを倒した気持ちの良い達成感、フィールドの探索が楽しめるように、しっかりと調整していきたいなと思います。
――山本さんはこのゲームが難しいと思いますか。
山本氏:
いやー、難しいと思います。難しいですが、頑張っているとクリアできるという根幹は、プロトタイプのビルドから達成できています。そういった楽しさは間違いなく提供できるチームだと思っています。
日常の中で自分が何かをクリアしたとか、目的を達成したとかは、なかなか実感するのが難しいじゃないですか。ゲームで得られる達成感はかつてはすごく特別なものだったと思うんですけど、それがユーザビリティという視点でどんどん簡単になって薄れていく昨今、やっぱり一定の歯応えを取り戻したいというのはずっと思っていたんですよ。
中略
全員がクリアできるゲームで、全員が達成感を得られるとは思っていないので。『クロノスクリプト』はやっぱりアクションというジャンルなので、新しい層にプレイしてほしいという気持ちがありつつ、かつてこのジャンルが好きだった人たちにプレイしてもらって喜んでもらえるところを目指したいです。
詳細については、該当インタビュー記事をチェックしてほしい。
『Chronoscript: The Endless End』は、PS5/PC(Steam)向けに発売予定。
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