プレイヤー全員チーターFPS『Cheaters Cheetah』、“普通に”楽しまれる。一周回って真剣勝負

Acmore Gamesは3月10日、オンラインFPSゲーム『Cheaters Cheetah』をSteam向けにリリースした。本作は全員がチートを合法的に利用できるFPSだが、“普通に”遊ばれ、楽しまれているようだ。

国内デベロッパーのAcmore Gamesは3月10日、オンラインFPSゲーム『Cheaters Cheetah』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は「全員がチートを使用可能」という一風変わったスタイルが、プレイヤーに楽しまれているようだ。

『Cheaters Cheetah』はプレイヤー全員がチートを使える対人FPSだ。本作の舞台はオンラインゲームでチートを使って捕まった元チーターたちの収容所。その収容所では罰として、動物のチーターの姿となり、全員がチートを使うゲームショー「チーターズチーター」に参加させられ、見世物として戦わされる。負けてしまうと「BANハンマー」なる武器でBANされてしまう。そんな中でプレイヤーはチーターのひとりとなり、あらゆるチートを駆使しつつ勝利を目指す。

ゲーム内で使用可能なチートとしては、壁の向こうの相手が見えるウォールハックや、指定した範囲内の敵を自動的に狙うエイムボット、常にぐるぐると回り続けるスピンボットなどさまざまなものが用意されている。プレイヤーは任意にチートのオン/オフが設定できるため、チートを組み合わせて使うことも可能だ。

ただチートには「安物チート」と「高級チート」が存在しており、先述の例では、ウォールハックが安物チートで、エイムボットやスピンボットは高級チートとなっている。安物チートしか使えないモードや、高級チートを使うひとりのチーター相手に、多数の安物チーターで挑む「レイドボス」モードなども用意されており、多種多様なチートプレイを楽しむことができる。

本作は3月10日にSteam向けにリリースされてから間もなく、ピーク時で1000人近くのプレイヤーが集う盛況を見せた(SteamDB)。一方でユーザーレビューについては、本稿執筆時点で330件中76%が好評とする「やや好評」ステータスとなっている。チートを“合法的に”使うことで、通常のFPSにない体験ができる点は評価を獲得。一方でチートの種類が現状あまり多くないことなどから、ある程度遊ぶと単調に感じられてしまうという声が散見されるほか、戦況がこう着するといったバランス面の課題もあるようだ。バグやクラッシュの報告も寄せられてはいたが、こちらはホットフィックスにて修正対応されており、今後も不具合に対して順次対応すると伝えられている。

『Cheaters Cheetah』は課題も指摘されつつ、「全員がチーター」という突拍子もないゲームプレイがプレイヤーによって“普通に”楽しまれているようだ。なお本作は配信ガイドラインにて全面的に配信および実況・解説が許可されているが、他のゲームに関連するチートの宣伝は固く禁じられている。あくまでチートは『Cheaters Cheetah』の中で楽しむだけに留めたい。

『Cheaters Cheetah』はPC(Steam)にて配信中で、3月21日まで定価の20%オフとなる税込960円でセール中。本作は日本語表示にも対応している。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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