自由建築・籠城ストラテジー『Cataclismo』Steamにて絶好調スタート。“レゴ風”にブロックを組んで要塞をデザインする自由さに好評集まる

Hooded Horseは7月22日、『Cataclismo(カタクリズモ)』の早期アクセス配信を開始した。レゴにインスパイアされたという防衛リアルタイムストラテジーゲームだ。

パブリッシャーのHooded Horseは7月22日、Digital Sunが手がける『Cataclismo(カタクリズモ)』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく高評価を獲得し、プレイヤーも集まる好調なスタートを見せている。

『Cataclismo』はおもちゃのレゴにインスパイアされたという防衛リアルタイムストラテジーゲームだ。舞台となる世界では、ある日カタクリズモと呼ばれる災厄が発生。大地を覆った霧から魔物が大量に出現し、文明は崩壊寸前となっている。プレイヤーは霧の届かない高所に要塞を築き、押し寄せるモンスターの大群を迎え撃つ。


ゲームは昼夜のサイクルを繰り返すかたちで進行する。敵の攻撃が緩やかな昼間のうちは、ユニットを移動させて周辺を探索。防衛の準備を整えることになる。マップには未知の領域が広がっており、施設を建てることで資源を集めることが可能。木や石といった素材を集めつつ小屋などを建築し、人口を増やして夜の戦いに備える。

戦闘は弓兵や爆弾を投げる兵士など、遠距離攻撃をおこなうユニットが中心となる。ユニットは攻撃を受けるとすぐにやられてしまうため、城壁の上など高所に配置し、一方的に攻撃を加えることを目指す。ユニットは一定以上の高さから攻撃すると攻撃力が増すものや、逆に低いところからの攻撃が得意なものなどさまざま存在。それぞれのユニットに合った位置に配置し、防衛線を築いていく。


防衛に欠かせない要塞はレンガのピースを組み合わせ、自由に建築することが可能。防壁の高さが高いほど耐久力が上がるため、基本的にブロックを上に積み上げていくことになる。一方、敵の攻撃で下部のブロックが破壊されると、支えを失ったレンガは落下して崩壊する。崩壊しないようブロックの形を考えて組んだり、あるいは崩壊してもいいように余裕をもった建設をおこなう必要がある。構造次第では、あえて崩壊させたブロックに敵を巻き込み倒すといった戦術も可能となる。

ブロックはさまざまなかたちやデザインのものが用意されており、近くのユニットの攻撃力を上げる旗など、特殊な効果をもつものも存在。また研究を進めることで、新たなユニットやブロックなどのアンロックをおこなうこともできる。そうして要塞を強化していき、日々強力になっていく魔物たちの襲撃を生きのびていく。

ゲームモードは複数が用意。キャンペーンモードでは、希少な魔法使いであり防衛部隊の隊長でもある、レディ・イリスの視点で物語を追っていく。そのほか、あらかじめデザインされたマップでプレイするスカーミッシュモードと、自動生成されるマップで戦いを続けるエンドレスモードが存在。またレベルエディターも用意されており、自由にマップをデザインしたり、ほかのプレイヤーが作成したマップでプレイすることも可能となっている。


本作は7月22日よりSteamにて早期アクセス配信が開始された。本稿執筆時点で、Steamユーザーレビューでは約180件中95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビュー内容では、資源を集めながら防衛拠点を作っていく本作のゲームプレイを『They Are Billions』や『Stronghold』といった作品になぞらえつつ、建築システムやアートスタイルなどを評価する声が見られる。特に本作の自由な建設要素を気に入ったプレイヤーが多いようで、ブロックを組み合わせるのが「レゴ」のようで楽しいとする意見も散見される。

また同時接続プレイヤー数に目をやると、ピーク時に約2550人のプレイヤー数を記録SteamDB)。なかなかの数のプレイヤーを集めている。本作の開発元Digital Sunは、売り上げ250万本以上の人気ローグライトRPG『Moonlighter』などを制作したことで知られる。本作『Cataclismo』も、リリース前にはウィッシュリスト登録数が30万件以上を突破していたという。人気作を手がけた同スタジオの新作ということで注目されていた本作が、さっそく好評を得ているかたちとなる。

なお、本作の早期アクセス期間は1年程度を予定。ゲームの主要な仕組みはすでに実装されており、早期アクセス期間を通じてバランス調整や追加コンテンツの盛り込みなどをおこなっていくという。コンテンツの追加にともない、価格を上昇させる可能性もあるそうだ。

『Cataclismo(カタクリズモ)』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。価格は税込3980円。現在リリース記念セールがおこなわれており、8月6日まで20%オフの税込3184円で購入可能となっている。またゲーム内は日本語表示に対応している。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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