『Call of Duty: Black Ops 6』マルチの“肉の盾”システムは、「盾にした方」と「された方」で会話できる。開発元は「礼儀正しく」と忠告


Activisionは『Call of Duty: Black Ops 6』を10月25日に発売する。発売が迫るなか、本作のゲームプレイにまつわるさまざまな情報が公開。8月27日には、新たなトレイラーが公開された。そのなかで正式お披露目となった「人を盾にするシステム」について、開発元が言及。SNS上などでにわかに話題となっている。

『CoD: Black Ops 6』は、FPS『Call of Duty』(以下、CoD)シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneで、Xbox Game Pass向けにも提供される。本作は、Treyarch Studioが中心となって開発している。


本作の舞台となるのは、冷戦が終結し、超大国としての米国が台頭する1990年代初期の世界だ。キャンペーンモードでは多種多様な環境における、バリエーション豊かなゲームプレイが楽しめる。マルチプレイについても、新たな操作システム「オムニムーブメント」などを導入しての新鮮な体験を目指しているようだ。8月27日には、本作のマルチプレイ要素を紹介する新たなトレイラーが公開された。このトレイラーのなかでお披露目された「人を盾にする(Body shield)」システムに、いまユーザーの注目が寄せられている様子だ。

「人の盾」システムは、過去に公開された公式放送「Black Ops 6 Direct」などでもその登場が示唆されていた新要素。プレイヤーが、ほかのキャラクターを拘束し、銃弾に対する盾として利用できる仕組みだ。上述のマルチプレイトレイラーでは、この人の盾システムが利用されている様子がはっきりと描かれ、正式にお披露目となったかたち。このシステムは“肉の盾(Meat shield)”などとも呼ばれ、SNS上などで大きな話題となっていた。

本作開発元Treyarch Studiosは8月29日、そうした流れを受けてかX上に人の盾システムについてのコメントを投稿。同要素がマルチプレイにも導入されることを明かした。さらに、この要素を利用した際には、盾にしたプレイヤーとされたプレイヤーの間で「ボイスチャットによる会話」が可能になるとのこと。

そして上述の投稿では、最後に「礼儀正しくね(Be nice…)」と添えている。本作に限らず、対戦マルチプレイでは、ゲーム中のプレイヤー間の会話は白熱しやすく、時に口論や中傷にも発展する。そうしたToxic(有害)な会話の抑制は開発側にとっても課題であり、それを踏まえた忠告だろう。また、「敵を拘束して盾にする」というシステム上、“盾”と使用者の間で、より感情的なやりとりが行われる可能性は高そうだ。

上述の投稿はユーザーの大きな反響を呼んでおり、本稿執筆時点でシェア数は約6800件となり、1600件以上のリプライが投じられている。まず多く見られるのは、前述のような背景により「礼儀正しくするのは難しいだろう」と揶揄する声だ。そのほか、そもそも「拘束して耳にささやく」というシチュエーションにシュールさや面白みを感じている様子のユーザーも散見される。「いいね」「イカれている」といった声も寄せられており、“肉の盾”と使用者の間で交わされる面白い会話や、このシステムから始まるドラマに期待を寄せる者も見られる。

なお、本日8月31日からは、本作のオープンベータテスト第1弾が実施中。本作の予約購入者および、Xbox Game Pass加入者が対象となっている。同ベータテストでも“肉の盾”システムは実装済みで、実際にほかのプレイヤーを盾にすることが可能。敵の背後から忍び寄り、近接攻撃ボタンを2回押すと発動できるようだ。実際に敵を拘束する様子もさっそく動画配信プラットフォームで共有されており、実況プレイなどで人気の要素となりそうな兆しが見られる。

『Call of Duty: Black Ops 6』は、PC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月25日発売予定だ。Xbox Game Pass向けにも提供される。 オープンベータテスト第1弾は現在、本作の予約購入者および、Xbox Game Pass加入者を対象に書くプラットフォームで実施中。9月5日午前2時に終了予定だ。9月7日午前2時から9月10日午前2時には、全プレイヤーが参加できるオープンベータテスト第2弾も開催予定である。