リアル登山サバイバル『Cairn』、インベントリであるリュックが“ゆさゆさ揺れる”として注目集める。中身はごちゃごちゃ

The Game Bakersが手がけるリアル登山サバイバル『Cairn』。本作について、登山システムだけでなくインベントリのシステムも注目を集めているようだ。

デベロッパーのThe Game Bakersは『Cairn』を2025年にリリース予定だ。対応プラットフォームはPC(Steam)およびコンソールで、ゲーム内は日本語に対応する見込み。The Game Bakersは1月29日、X上で本作のインベントリシステムについて動画を公開。ゆさゆさと揺れるインベントリがユーザーの注目を大きく集めているようだ。

『Cairn』は、プロの登山家アーヴァとなって、前人未到の険しい山「マウント・カミ」の登頂に挑むクライミングサバイバルゲームだ。崖はどこでも掴むことができ、リアルなクライミングやボルダリングのシミュレーションが施されている。プレイヤーは慎重に四肢の操作を行って登っていくが、バランスを崩すとすぐに滑落する。そのためまずは崖をよく観察し、安全度の高そうなルートをあらかじめ構築。両手両足の力加減、バランスなどに気をつけ、着実に登っていくことが重要となる。

本作については、12月6日に無料体験版が配信された。体験版ではSteam ユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約3500件のうち98%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。一挙手一投足に集中しなければ滑落してしまう緊張感がありつつも、ルートを自身で立案し実行する戦略性や、登頂しきった際の開放感が心地よいなどとして、高い評価が寄せられている。

登山要素が広く注目を集めている本作だが、話題となっているのはそれだけではない。開発元のThe Game Bakersが1月29日にX向けに投稿した動画では、本作のインベントリを開いた様子が映されており、ユーザーの注目を集めている。

動画ではインベントリにあたるリュックを開くと、薬やインスタント麺、飲料などさまざまなアイテムが収められている。しかしそれはリストアップされているわけでも、グリッドに沿って並んでいるわけでもない。本作のインベントリは物理演算にしたがってアイテムが収められており、物が揺れ動くようになっているのだ。また「バッグを揺する」コマンドや特定のアイテムを選んで掴める機能も存在。リュックを揺らしたり、隙間にむりやりアイテムを押し込んだりすることもできるかもしれない。

The Game Bakersは投稿にて、「本作のインベントリシステムをどのようにして設計したのかよく聞かれる」と明かした。回答としては、「まさに現実世界でバックパックから物を取り出す方法だから」とのこと。ルートを選び、壁面の凹凸に手足をかけながら登るリアルなクライミングだけでなく、バックパックの容量整理についても、現実世界に即したシステムを採用したということなのだろう。

ちなみに現在配信中の無料体験版でもグリッドのないインベントリ管理システムは体験できる。とはいえ、本作公式から改めてユニークなインベントリシステムが公開されたことで、現実のシステムをよく反映しており、見た目にも面白いなどと話題となったようだ。

また整理整頓されているとは言い難い動画内のインベントリを見て、「自分も物を取り出すときに(ゲーム内映像のように)ごちゃごちゃにしてしまうので親しみがある」といったような、自虐風のコメントを寄せるユーザーも見られた。アイテムの詰まったバッグをひたすら揺らしている見た目のシュールさも、ユーザー反応と共に拡散された理由のひとつかもしれない。

なお本作でアイテムを使用する際には、方向キーを入力することで各アイテムを選択可能。白線で囲まれたアイテムを個別に使用できる。現実世界のように、バッグの奥底に眠っている物品を取り出すため内容物を全部取りだしたり、中身を無理やりひっくり返したりといった必要はない。安心してリュックの中身をぐちゃぐちゃにできるだろう。

『Cairn』はPC(Steam)およびコンソール向けに2025年配信予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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