マルチ対応・物理演算サンドボックス『Brickadia』早期アクセス配信開始でかなり好評。ゲーム内で“ゲーム”も作れる、遊び方無限大クラフト

Brickadiaは7月12日、Steamにてサンドボックスゲーム『Brickadia』の早期アクセス配信を開始した。本作はリリースからさっそく、人気を博している模様だ。

デベロッパーのBrickadiaは7月12日、『Brickadia』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内表示は日本語に対応しており、オンラインマルチプレイが可能。待望の早期アクセスを迎えた本作は、さっそく好評を博している。

『Brickadia』はマルチプレイに対応したサンドボックスゲームだ。プレイヤーは「ブリック」と呼ばれるさまざまな形状のパーツを、向きや大きさを変えながら配置。直感的に建築をおこなうことができる。ロジックゲートで回路を組み、物理演算を活用することにより、複雑な建築物から多人数戦闘用マップまで、あらゆるものを自由に作り上げることができる。回路を組むにあたっては、プログラミングの知識を必要としない点も特徴だ。

モーターなどのパーツと物理演算を組み合わせれば、実際に動く建築物を作ることが可能。精巧な機関車をも1から作ることができるという。ゲームルールを自由に変え、レースゲームやシューターゲームをはじめとするさまざまなゲームを構築するのも本作の醍醐味。なお本作はロジック回路のほかに「Behavior スクリプト」機能を内蔵しており、使いこなすことでさらに詳細な制御をおこなうこともできるようだ。

また、ほかのプレイヤーが作ったマップをプレイすることができるギャラリー機能を搭載。ほかのプレイヤーがアップロードしたマップを気軽にダウンロード可能だ。ほかのプレイヤーのマップを自分でさらにアレンジするといった遊び方もできるという。カスタムサーバー上では、ほかのプレイヤーとさまざまなゲームモードで遊ぶこともできる。

2017年より開発が始まった本作は、2018年から複数回のアルファテストを実施。2023年に早期アクセスでのリリースが予定されていたものの、度重なる延期を経て、今回ついに早期アクセス配信開始を迎えた。さっそく大きな注目を集めており、ピーク時には1000人近くの同時接続プレイヤー数を記録(SteamDB)。配信開始から約半日が経過する本稿執筆時点では、Steamユーザーレビューにて約250件中91%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。

本作は物理演算を取り入れている点が特徴。自由な建築が可能であっても動きが少ない作品も多いなかで、あらゆるものを動かすことができる。またゲームルールの柔軟さを活かし、ゲーム内で遊べるさまざまなゲームを作ることができるのも持ち味の1つで、そうした自由度の高さがユーザーから評価されている模様。さらに、軽量に動作するライティングや物理演算も注目されており、リッチでありながら幅広いスペックのデバイスで動作するという点も、今後の基盤となりうるサンドボックスゲームとしての評価に繋がっているようだ。2007年にリリースされた古株のサンドボックスゲーム『Blockland』の “精神的続編”であると評するユーザーも多く見られる。

“次世代サンドボックス”を名乗る本作。開発元は今後、正式リリースに向けてさまざまなアップデートを計画している。まずは、カスタムコンテンツすなわちModの導入をできるようにする予定とのこと。また地形編集ツールの実装、物理演算やロジック回路の改良、さらにゲーム内コンテンツの拡充なども予定されている。早期アクセス配信は2026年末まで継続することを発表しており、その後は値上げを予定しているという。本作が今後どのように人気を集めるのか、そして正式リリースに向けてどのように進化するのか期待される。

『Brickadia』はPC(Steam)向けに、早期アクセスで配信中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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