マルチ対応・超自由サンドボックス『Brickadia』7月12日早期アクセス配信へ。車・銃・ロジック回路などなんでもありの箱庭クラフト、今度こそ本当に出る
Brickadiaは5月23日、次世代サンドボックスを謳う『Brickadia』の早期アクセス配信を7月12日に開始すると発表。たびたびリリースが延期されてきた本作だが、ついに配信されるようだ。

デベロッパーのBrickadiaは5月23日、『Brickadia』の早期アクセス配信を7月12日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Brickadia』は次世代サンドボックスを謳う作品だ。「レゴ」風のグラフィックと、物理演算が活用された自由な建築システムが特徴となっている。またオンラインマルチプレイに対応予定である。本作ではプレイヤーは自分のアバターをカスタマイズし、箱庭世界にスポーン。モノを作ったり、他のプレイヤーが制作したコンテンツを体験したりして楽しむ。

本作のブロックは、ボクセルとブリックを組み合わせたデザインになっているとのこと。一定の大きさを基準としつつ、拡大したり縮小したりと自由に変形させることが可能だ。また物理演算に基づいて動作するさまざまなパーツが存在しており、組み合わせによって車やヘリコプター、ロボットや機関車など、いろんなものを作ることができるそうだ。
また本作はバトルシステムもサポート。銃火器や剣など豊富な武器が用意されているという。設定次第では、対戦型シューターやレースゲームとして遊ぶこともできるようだ。ボタンやワイヤーなどで動作するロジック回路も用意されており、発想次第で凝ったミニゲームも制作可能とのこと。さらに上級者向け機能として、Behaviours スクリプトが内蔵。スクリプトをいじることで高度な挙動をさせることも可能だという。
そのほかクラフトについてはコピー機能など、さまざまな補助ツールが用意。スムーズな建築をサポートしているとのこと。また本作にはユーザーが作ったものをアップできるギャラリーシステムが用意される。ギャラリーのアイテムは気軽にインポート可能で、ほかのプレイヤーの制作物をかんたんにシェアできるそうだ。


そんな『Brickadia』は早期アクセスとして配信される予定だ。正式リリースは2026年末を見込んでいるとのこと。早期アクセス開始時点で、建築システムなどゲームの要素は一通り用意される予定。リリース後は地形の編集ツールの導入や物理演算の改良などをおこないつつ、新ブリックなど追加コンテンツの配信や、Modへの対応をしていく予定とのこと。正式リリース時には価格を上げる予定もあるそうだ。
本作を手がけるBrickadiaはゲーム開発者らが集まり、本作開発のために立ち上げたスタジオとのこと。多国籍のメンバーが集まっており、多くはAAAタイトルの開発経験もあるという。そんな本作『Brickadia』は2017年より開発が開始され、これまでたびたびアルファテストが実施。テストに2万人以上のプレイヤーを集めるなど注目されている作品である。

ちなみに一時、本作は2023年4月に早期アクセス配信開始予定と発表されていた。しかしその後数度にわたり延期され、リリース日は未定の状況に。開発元によると、「すぐに完成するだろうと思い込むインディーデベロッパーにありがちな失敗(We made the classic indie developer mistake of thinking the game would surely be done soon. )」があったそうだ。
そうして今回ついに、具体的な日時を含む早期アクセスのリリース予定が発表されたかたちである。約ひと月後と目の前に迫っており、トレイラーが公開されるなどマーケティングも積極的に展開されているため、おそらく今度こそ本当にリリースされると思われる。アルファテストでフィードバックを集めつつ、約8年かけて開発されてきている『Brickadia』の早期アクセスがいよいよ開始される。盛り上がりに期待したい。
『Brickadia』はPC(Steam)向けに7月12日に早期アクセス配信開始予定だ。価格は29.99ドルを予定。Steamの相場からして、日本での販売価格は3400円程度になると思われる。