『ボーダーランズ』開発元CEO、“秘密のコード”を披露するも速攻で解読される。謎の複雑暗号がわずか1日で突破


Gearbox Softwareの社長兼CEOを務めるRandy Pitchford氏が8月31日、ゲームイベント「PAX WEST」にあわせ、“秘密のコード”を隠したと発言。コミュニティは解読を試みつづけ、9月1日には、コードの内容があるユーザーによって解読された。

『ボーダーランズ』シリーズはGearbox Softwareが手がけるFPSだ。シリーズ作品においては宇宙の荒野を舞台に、殺伐としつつも癖の強い世界観が展開されている。ゲームプレイでは性能の異なるプレイヤーキャラを選べる点や、多種多様な性能をもつ武器がドロップするハクスラ要素などが特徴だ。また8月21日には、シリーズの最新作となる『ボーダーランズ4』が発表。PC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに2025年に発売予定だ。


そんなシリーズ開発元Gearbox Softwareの社長兼CEOであるRandy Pitchford氏が、8月31日X上に画像を投稿した。これは現地時間8月30日より開催されていたゲームイベント「PAX WEST」にて配られたカードだ。カードの中央には20面ダイスが印刷されており、その周りは三角形などで埋め尽くされている。ダイスのある中央部の四隅には、薄く「08」「29」と、数字も描かれていることがわかるものの、一見したところでは、ただ模様とダイスが描かれたカードのように見える。

Pitchford氏はこのカードの画像について「秘密のコードを隠した(We hid a secret code in them)」との言葉を添えている。このメッセージを受け、コミュニティでは“謎解き”が始まった。また「PAX WEST」では『ボーダーランズ4』についての情報公開がいくつかあったため、『ボーダーランズ』コミュニティでは新作の発売日が隠されているのでは、などといった予想もされていた。


憶測飛び交う中、9月1日に40_BaySt氏が、カードの写真が添付された投稿に返信するかたちで発言。40_BaySt氏によれば、同氏が模様について「バイナリコードではないか」と推察したという。バイナリコードとは、プログラミングにおいてはソースコードを機械語に変換したものを指す。つまり40_BaySt氏は、このカードに書かれた模様が二進数で記されたコードではないか、と推察したようだ。

実際にカードの画像を再確認してみると、三角形は上向きと下向きのものが存在しており、解読にあたっては上向きの三角形を1、下向きの三角形を0として二進数に変換したようだ。そして40_BaySt氏の妻が、カードに書かれた「08」「29」から、8桁ずつ29個に分割されたバイナリ列に分割することを思いついたという。この流れに従って読み下し、10進数に変換してからASCIIコードに変換すると、三角形の模様は「SXFBT-39953-J33TT-3T333-KSHW6」をあらわしている、というのだ。


40_BaySt氏と同氏の妻による“解読”に対し、Pitchford氏はすかさず反応。両名を称えつつ、「秘密のコード」は『ボーダーランズ』シリーズで利用可能な「SHiFTコード」であると種明かしをした。コードを入力すれば各ゲームにて、装備などが入手可能な宝箱が開錠できる金の鍵と古びた鍵が50本、ダイヤモンドの鍵が10本獲得できるとのこと。

なお以前にもSHiFTコードによる鍵の配布は何度かあったものの、高々数本であったことを鑑みると、今回の“大盤振る舞い”具合がうかがえるだろう。Pitchford氏も「自分たちがこれまで作った中で最も価値のあるSHiFTコードだ」と語っている。『ボーダーランズ4』の最新情報の発見とはいかなかったものの、開発元からの“謎解き”と豪華プレゼントには、コミュニティも盛り上がったようだ。

ボーダーランズ4』はPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに2025年に発売予定となっている。