目的秘匿型2人プレイ専用ゲーム『違う星のぼくら』Steamにて来年4月25日発売へ。それぞれ知られてはいけない目的をもった、対立や緊張感もまじえた惑星探索

講談社ゲームクリエイターズラボは12月7日、『違う星のぼくら』を2025年4月25日にSteam向けに発売すると発表。価格は未定。2025年1月17日には特別体験版も配信予定だ。

講談社ゲームクリエイターズラボは12月7日、『違う星のぼくら』を2025年4月25日に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は未定。2025年1月17日には、特別体験版も配信予定となっている。

『違う星のぼくら』は、2人の死刑囚が目的を隠しながら未知の惑星を旅する、2人プレイ専用の目的秘匿型パズルアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、地球が一度破滅し、わずかに生き残った者たちが石器時代からやり直した世界だ。新たな文明を築いた彼らはやがて宇宙への進出が可能となり、遠い惑星の探査計画を立てていた。探査予定の惑星は地球から遠く、到着までに数百年の時間を要する。そこで探査計画の人員に死刑囚を選択することとした。

本作の主人公である2人のクルーは、とある惑星へと向かう途中、探査船の故障により見知らぬ赤い惑星に不時着する。しかし不時着した彼らには、地球に戻らなければならない理由があった。赤い惑星に棄てられた2人の死刑囚には、疑いと決断の果てに何が待っているのか。不時着した赤い惑星からの脱出を目指す、クルーたちの旅が描かれる。

本作でプレイヤーは会話によって情報を共有しながら、赤い惑星を進んでいく。主人公たちが惑星を探索していると、彼らの前に奇妙な仕掛けや謎めいたパズルなどが立ちはだかる。本作ではそうした困難を、それぞれ画面上に見えている情報を伝え合い、協力することで突破。コミュニケーションによって、パズルを解いていくのだろう。

ただし本作では、主人公たちはそれぞれ相手に悟られてはいけない目的をもっている。新しいアクションとして「押す」も追加されており、推すアクションによって相手を邪魔したり、崖の上から突き落としたりといったことも可能。前作とは異なるアクションやそれぞれの目的によって、対立や緊張をまじえた旅が待っているのだろう。なお新しく公開されたPV2によれば、本作には隠された目的もあるそうだ。

本作は、国内のインディーゲーム開発者ところにょり氏が手がけている。同氏の過去作としては、誰かのメッセージが送られてくる『ひとりぼっち惑星』や、腎臓病を患った犬の腎臓になる『renal summer』などがリリースされてきた。前作『違う冬のぼくら』は、講談社ゲームクリエイターズラボより2023年に正式リリースを迎えており、売上は70万本を突破。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で6586件中91%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

本作は『違う星のぼくら』は、前作『違う冬のぼくら』の後継作となっている。2人のプレイヤーが会話しながらプレイする2人プレイ専用のパズルADVという点は同じであるものの、前作とは異なる舞台で新たなストーリーが展開。『違う冬のぼくら』の企画段階で考えていたアイデアを元に、新たな協力プレイが繰り広げられる。それぞれ知られてはいけない目的をもっていることで、緊張感や疑念の渦巻く探索が待っているのかもしれない。

『違う星のぼくら』は、PC(Steam)向けに2025年4月25日発売予定。2025年1月17日には、特別体験版が配信予定となっており、本編とは異なる物語が展開されるそうだ。またところにょり氏関連では、前作『違う冬のぼくら』のPS4/PS5版が4月18日に発売予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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