『ブルーアーカイブ』iOS版、ひっそりとアプリ長押し時に“心配メッセージ”が出るように。アロナ、焦る
『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』iOS版にてアプリアイコンを長押しすると、ちょっとしたメッセージが表示されるようになっている。

Yostarは11月19日、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』(以下、ブルーアーカイブ)にてアップデートを実施した。同アップデートに関連してか、iOS版にてアプリアイコンを長押しすると、ちょっとしたメッセージが表示されるようになっている。意外なところでの演出が、SNS上で注目を集めているようだ。
『ブルーアーカイブ』はNexon Gamesが開発、Yostarより配信中の学園×青春×物語RPGである。本作の舞台は、ヘイローと呼ばれる光輪を浮かべた生徒たちが、銃を携えて学園生活を過ごす超巨大学園都市キヴォトスだ。プレイヤーは「先生」と呼ばれる連邦捜査部シャーレの顧問の視点から、キヴォトスで起こる事件や危機などと相対。ストーリーやイベントなどでは、生徒たちとも交流を深めていく。要素としては、シミュレーション形式のバトルや、いわゆるガチャも搭載。2024年にはテレビアニメも放送されていた。

そんな本作のiOS版にて、ひっそり新しいキャラクターからのメッセージが用意されているとして、SNSで現在話題となっている。アプリアイコンを長押しすると、「ダメです!先生!アイコンだけ移動するんですよね?」といったセリフが表示される。iOSやiPadOSではアプリアイコンの長押しによってクイックアクションメニューが開き、削除や移動といった操作ができる。削除される可能性を懸念したセリフになっているのだろう。

一部アプリにおいて、クイックアクションメニューには削除やホーム画面の編集といった基本機能に加えて、アプリ内の機能へ直接アクセスするショートカットなどが存在。たとえばApp Storeのクイックアクションメニューを開くとコードを使う/検索/アップデートといった機能にも直接アクセスできる。『ブルーアーカイブ』の場合には、そうした仕組みを利用して、キャラクターからのメッセージが用意されているようだ。
本メッセージについては、記事執筆時点ではiOSおよびiPadOSにて存在を確認している。SNS上では、11月19日のアップデート後に発見したポストが拡散されて、話題となった。メッセージは最近追加されたものなのかもしれない。また、Androidにも似たような機能が用意されているものの、アプリアイコンを長押ししてもセリフは表示されなかった。今のところiOS限定の演出となっているようだ。

本作で先生は、ブレット端末と似た遺物「シッテムの箱」を所持。同端末には、メインOS兼システム管理者として、アロナという少女が存在している。壊れた教室にいる彼女は、普段は幼い外見相応の言動を見せる。しかしハッキングをくしゃみ一つで撃退して見せたり、先生を攻撃から守ったりなど、ストーリー上では時折謎の力を発揮。メニュー画面やガチャ画面にも登場するなど、ちょっとメタな存在である点も特徴だろう。今回追加されたクイックアクションメニューを開いたプレイヤーに対するリアクションは、そんなアロナのセリフとも考えられる。単に削除を躊躇わせるだけでなく、シッテムの箱を所持する先生へ向けた、作中設定を反映した演出になっているわけだ。
なお筆者がいくつかの作品で試した限り、アプリ長押し時にメッセージが表示されるゲームは『ブルーアーカイブ』だけだった。少なくともゲームアプリとしては珍しい表現であるようだ。また『ブルーアーカイブ』ではAndroid端末の使用者から、最近アプリからの通知がシャーレのアイコンになっていたという報告を見かける。通知を利用した表現としては、『学園アイドルマスター』がアイドルからのメッセージ風が通知を送ったり、『アリス・ギア・アイギス』にて誕生日記念の会話が送られてきたりといった例も存在。『ブルーアーカイブ』も含めて、ゲーム外での表現も試行錯誤されているのだろう。
『ブルーアーカイブ』は、iOS/Android向けに配信中。12月3日までの期間、新イベント「冬空の文芸復興~健全なる文化の交流について~」も開催中となっている。




