大ヒット・メトロイドヴァニア『Bloodstained』ディレクター飯田周太郎氏、ガンとの闘病を始めると報告。構想中だった続編をスタジオに託す
ゲームクリエイターの飯田周太郎氏は10月1日、ガンと診断され、闘病生活を始めることになったと報告した。
飯田周太郎氏は、過去にいわゆる“DSシリーズ”の『悪魔城ドラキュラ』シリーズに数多く携わった人物だ。ニンテンドーDS向けに発売された『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』や『悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス』などでチーフプログラマーを務めていた。同じく『悪魔ドラキュラ』シリーズにプロデューサーとして数多く携わったIGAこと五十嵐孝司氏と共に知られる人物だ。
コナミを退社後は、五十嵐氏率いるArtPlayにディレクターとして所属し、『Bloodstained: Ritual of the Night』を開発。同作はKickStarterで資金を募る形で開発がスタートされ、2019年6月にPC版が発売された。また後にNintendo Switch/PS4/Xbox One向けにも発売され、2023年9月には売上200万本を突破するなど、高い評価と成功を収めた作品だ。
そんな飯田氏はXアカウントにて、ガンと診断され闘病生活に入ったことを明らかにした。同氏によれば『Bloodstained』シリーズの続編はすでに(ストーリーやゲーム部分の)構想ができていたとのこと。今後は分担してスタッフへの引き継ぎがおこなわれるそうだ。
そんな飯田氏の報告について、ArtPlayの公式Xアカウント、そしてともに同シリーズの開発に携わった五十嵐氏もX上でコメントを寄せている。五十嵐氏は「DSシリーズやブラッドステインドは実質的にSHUTAROディレクター(飯田氏)を中心に制作を行ってきました。 正に彼の作品と言えるでしょう。」として、飯田氏がプロジェクトから遠ざかることは大変な痛手であると伝えている。それでも開発を懸命に進めつつ、飯田氏の回復を望んでいるそうだ。
『Bloodstained』シリーズのキーマンとも言える飯田氏。そんな同氏が闘病生活に入ることが明らかになった。同氏が構想を固めていたというシリーズ続編も注目されるものの、まずは同氏の快復を祈りたい。