“心臓マッサージ”クリッカー『Bloodless Heart』発表。「臓器」を開放して効率アップ、全身全霊で血液を作る

インディーゲーム開発者のJarkem氏は8月22日、心臓クリッカーゲーム『Bloodless Heart』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

インディーゲーム開発者のJarkem氏は8月22日、心臓クリッカーゲーム『Bloodless Heart』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は心臓を握ること生命力や元素を集め、新たな臓器を開拓。獲得した血液でスキルツリーやアイテムを獲得しながら最高の血液抽出システムを構築していく。

『Bloodless Heart』は、放置系のクリッカーゲームだ。画面には1つの心臓が現れ、プレイヤーは心臓からLife force(生命力)を抽出。時折生成される血液を採取し、最高の血液抽出システムを作り上げていくこととなる。本作には心臓のほかにも、肺や歯、脳といった臓器も登場。最大で10個以上の臓器を、それぞれ管理することに心血を注ぐこととなる。

『Bloodless Heart』において、心臓を動かすのは画面に映るプレイヤーの手だ。公開されたスクリーンショットを確認すると、心臓を握るという行為にクールダウンが設定されていることから、プレイヤーの介入(クリック)がなくとも、プレイヤーの手が自動的に心臓を握りしめることもあるのだろう。画面上には肝となるLife Force(生命力)や脈拍のほかに、炭素や水素、リンや窒素にカルシウムといった、生命活動に欠かせない元素がパラメーターとして表示されている。心臓以外の臓器によって生成されるこれらの元素は、ゲーム内のアップグレードに用いる、ある種の通貨として機能するようだ。

本作においてアップグレードは複数存在しており、抽出された生命力を消費することで、歯のカルシウム生産率を上げたり、クリックごとの生命力生産量を上昇させたりなどが可能。また生産されたカルシウムや窒素を用いて、口を健康に保つためのガムや薬用液体などのアイテムを購入することもできるようだ。生命力や元素を対価に少しずつ生産率が上がっていく、クリッカーゲーム特有の楽しさが本作の魅力となるようだ。

また本作にはアップグレードとは別に、スキルツリー要素がある。枝分かれしたスキルツリーを取得していくことで、生命力や脈拍などといったポイントの生産率が上がるようだ。なおスキルツリーに使用するポイントは、獲得した血液をためた小瓶を売却することで獲得できるようだ。またほかにも周回要素も存在するようで、プレイヤーが一部の要素を引き継いで再スタートすることも可能となっている。ほかにも、「ミニゲーム」要素も実装されるという。ミニゲーム要素についての情報は少ないが、画面上に張り付いて本作をプレイするような、よりアクティブなゲームプレイを好む人用に実装されるとのこと。

『Bloodless Heart』を手がけるJarkem氏は、過去に宇宙船放置ゲーム『Universe Horizon』を手がけたインディーゲーム開発者だ。『Universe Horizon』は惑星をクリックしてポイントを稼ぎ、そのポイントを用いて宇宙船の旅路を楽にするためのアップグレードを購入していくという内容だ。同作のSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で167件中91%を好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。放置系クリックゲームとして病みつきになる要素が盛り込まれている点が高評価へと繋がっているようだ。『Bloodless Heart』においても同氏の放置系ゲーム制作の手腕が振るわれることだろう。

『Bloodless Heart』は、PC(Steam)向けに配信予定。配信時期は発表されていないため、本作の続報に期待したい。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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