Epic Gamesストアの無料配布ゲーム、今週はサプライズ2本立て。海洋探索ゲーム『Beyond Blue』と人類史ストラテジー『HUMANKIND』
Epic Gamesストアにて2月7日、『Beyond Blue』および『HUMANKIND』の無料配布が開始された。配布期間は2月14日1時まで。期間内にライブラリに追加しておけば、配布期間終了後もプレイ可能だ。Epic Gamesストアにおける通常価格は『Beyond Blue』が税込2800円、『HUMANKIND』が税込5500円。ちなみに、『HUMANKIND』については事前告知されておらずサプライズで追加配布された格好だ。
『Beyond Blue』は、海を舞台とした3Dアドベンチャーゲーム。舞台となるのは近未来。主人公は新たに作られた海洋研究チームを率いるミライである。研究者として、また探検者として、テクノロジーを用いて生物たちの行動や様態を観察、もしくはその声に耳を傾け、ミッションを遂行していく。たとえば、高機能スキャナーを使うことで、生物の位置を感知し、その生物の種類を識別することが可能。スキャンした生き物は、海洋生物図鑑に載っていく。拠点に帰ることで装備を設備をアップグレードし、より深くまで潜っていこう。
『Beyond Blue』は、ミライと他の研究員との人間ドラマがフルボイスで描かれるなど、物語志向の強い作品でもある。「ブループラネット2」などを製作するイギリスのBBC Studioとパートナーシップを締結し、Ocean Insightsと呼ばれる16のミニドキュメンタリーが用意されており、海洋科学者へのインタビュー映像なども視聴可能だ。探索型ゲームとしてではなく、プレイできるドキュメンタリーといった側面が一定の評価を受けており、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で929件のうち87%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。ちなみに本作は日本語表示に対応している。
また『Beyond Blue』は、これまでにNintendo Switch/PS4/Xbox One/iOS/Linux/Mac OSなどさまざなプラットフォーム向けに幅広く配信され、世界で1000万人を超えるプレイヤーを獲得。さらに、2月1日にはMetaQuest独占として新たなストーリーが描かれる『Beyond Blue: After the Storm』も配信された(ローンチ動画)。こうした背景もあり、今回配布されたかたちだろう。
もう一方の『HUMANKIND』は、人類史をテーマにしたターン制ストラテジーゲームだ。プレイヤーは古代エジプトから近代まで、60もの時代にわたる人類史全体を自由に書き換えていく。それぞれの時代の文化によって新たなレイヤーがゲームプレイにもたらされ、どのような結末を見るかはプレイヤー次第。その目指すところとしては、Fame(名声)という要素が挙げられており、もっとも多くの名声を上げることが勝利条件となる。成し遂げた偉業や、モラルに関わる選択、そしてもちろん戦いの結果。これらすべてが名声を積み上げることに繋がり、ひいてはこの世界に永続的な影響をもたらしていく。
ゲーム内に登場する要素自体は歴史に忠実で、歴史的な出来事に直面することもある。そして、歴史上の人物をプレイヤーの手で導いたり、歴史に残る創造物を生み出したり、あるいは科学的なブレイクスルーや自然の脅威を発見したりしながら、人類史の流れを思うがままに操っていく。そのほか、戦闘においては地形を活かしたり都市の構築などの戦術スキルが求められ、ほかの文明と競うためには交易や外交をも活用し勝利を目指すのだ。
『HUMANKIND』は2021年8月17日よりSteamにて配信開始され、これまでにNintendo Switch/ PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに幅広く展開。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約20万レビューのうち7%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。文明選択の自由度は評価されつつも、類似作品と比較してゲームバランスの調整不足などが指摘されている。ちなみに本作は日本語表示に対応しておらず、有志による日本語化Modが配布されている。非公式であるため導入に際しては注意されたい。
『Beyond Blue』および『HUMANKIND』はEpic Gamesストアにて2月14日1時まで無料配布中だ。なお次回の無料配布タイトルは、F1チーム運営シム『F1 Manager 2024』および『Apex Legends』の「ローバ無料アンロックバンドル」となる予定だ。