『バトルフィールド6』、Steamウィッシュリスト登録者の過半数が“『CoD』プレイヤー”との調査データ。ライバル作品ファンも大注目中
『Battlefield 6』のSteamウィッシュリスト登録者のうち、もっとも多くを占めているのは『Call of Duty』シリーズをプレイしたことがあるユーザーだという。

『Battlefield 6』のSteamウィッシュリスト登録者のうち、もっとも多くを占めているのは『Call of Duty』シリーズをプレイしたことがあるユーザーだという。海外メディアMP1stなどが報じている。
本作は、FPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作だ。現代戦が描かれ、前作『Battlefield 2042』では対応が見送られた、シングルプレイ・キャンペーンモードも収録される。本作の世界では、「我らの保護、皆の平和」をモットーに掲げる世界有数の民間軍事会社パックス・アルマータが台頭し、NATOとその同盟国の破壊を追求する活動を繰り広げている。プレイヤーは、その新勢力の背後で暗躍する存在や、真の目的に迫ることとなる。兵科システムの復活やリアルな環境破壊も特徴だ。

本作に向けてはマルチプレイモードのオープンベータテストが実施されており、まずは招待者向けのアーリーアクセスとして8月7日17時から8日、そしてすべてのユーザー向けの「ウィークエンド1」が8月9日〜11日までおこなわれた。本稿執筆時点でベータテストの最大同時接続プレイヤー数は52万人を記録し(SteamDB)、非常に盛況であることが伺える。
さらに、ゲーム市場調査を行うAlinea Analyticsの調査によると、本作はSteamにてウィッシュリスト登録数が270万件を超えたとのこと。もちろん登録者全員が購入を決めるわけではないものの、非常に高い期待が寄せられていることがうかがえる。グラフを見るに、登録数はベータテスト初日で約24万件ほど増加するなど順調に数字を伸ばしており、ベータテストでの好感触がそのままウィッシュリストの登録にも繋がっているようだ。


また同社の調査によると、本作のウィッシュリスト登録者のうち、過去に『Call of Duty』シリーズをプレイしていたプレイヤーが62%と、過半数を占めているそうだ。一方で『Battlefield 2042』をプレイしたプレイヤーは48%であり、シリーズ前作のプレイヤーよりも『Call of Duty』プレイヤーの方が多くウィッシュリスト登録しているという興味深いデータとなっている。
そうした結果となった要因としてまず考えられるのは、前作『Battlefield 2042』の初動の不振だろう。同作はローンチ直後より、プレイングに影響する多くの重大なバグが存在。さらにゲームプレイ面でも、マップの広さや各種武器のバランスの悪さなど、その調整不足が問題とされていた(関連記事)。過去作『Battlefield V』と比べ最大同時接続プレイヤー数などでも伸び悩んでおり(SteamDB)、そもそも『Battlefield 2042』をプレイしたシリーズファンの母数が多くない可能性が考えられる。
一方で、一時期PC版はBattle.netでの独占であった『Call of Duty』シリーズはSteamに復帰以後も人気を博してきた。近年の新作のプレイ時に用いられる『Call of Duty』統合アプリは、現在に至るまで同時接続プレイヤー数を5万前後で安定させており(SteamDB)、昨年10月の『Call of Duty: Black Ops 6』発売時には約31万5000人の同時接続プレイヤー数を記録。今回のAlinea Analyticsの集計も、統合アプリのプレイ履歴が参照されているとみられる。そのため複数のシリーズ作品のプレイ履歴と、『Battlefield 2042』単体のプレイ履歴とを比べていることも、上述したような差が開いた一因としてありそうだ。

また、本作では『Call of Duty 4: Modern Warfare』や、『Titanfall 2』、『Apex Legends』など、高評価を得たFPSタイトルを多く手掛けたVince Zampella氏が、『Battlefield』シリーズの責任者となって開発を指揮しており(GameSpot)、そうした点でFPSプレイヤー全体から注目されている側面もあるかもしれない。いずれにせよウィッシュリスト登録者の内訳に、シリーズ前作である『Battlefield 2042』のプレイヤーよりも、『CoD』シリーズのプレイヤーの方が多いというデータは興味深い。FPSファンから幅広く注目されている傾向がうかがえる数値かもしれない。
このほかAlinea Analyticsのグラフからは、ベータテスト以後も順調にウィッシュリスト登録数を伸ばしていることが確認できる。明日8月14日17時からは第2回のベータテストが実施予定であり、Steamでの同時接続プレイヤー数を含め、こちらの盛況ぶりにも注目したい。
『Battlefield 6』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/Xbox Series X|S向けに10月11日発売予定。オープンベータテストは、8月14日17時〜17日17時には、すべてのユーザー向けに実施予定だ。