最大4人協力プレイローグライク『Barony』過去10年で最高の盛り上がり。期間限定無料プレイも可能

Turning Wheelは日本時間6月14日、ローグライクゲーム『Barony』のバージョン4.3.2を配信。期間限定無料プレイが実施されていることもあってか、本作は過去最高の盛り上がりを見せている。

デベロッパーのTurning Wheelは日本時間6月14日、ローグライクゲーム『Barony』のバージョン4.3.2を配信した。本作は間もなく10周年を迎える作品だが、今回のアップデートに伴い期間限定の無料プレイを解禁。Steam同時接続プレイヤー数が4300人を突破するなど、過去最高の盛り上がりを見せている(SteamDB)。

『Barony』は最大4人までの協力プレイが可能な一人称視点のローグライクゲームである。プレイヤーは邪悪なリッチBaron Herx(ハークス男爵)の呪いで壊滅寸前の街Hamletを救うため、危険なダンジョンに挑むことになる。ダンジョンは罠やモンスターでいっぱいで、死んでしまえばやり直しはできない。また、ダンジョンの構造はプレイするたびに変化する。慎重さや機転が試される冒険が何度でも楽しめる作品だ。

バージョン4.3.2ではProximity voice chat、つまりプレイヤーの位置関係に応じて聞こえ方が変わるゲーム内ボイスチャットが実装された。プレイヤー間の距離が遠めでも聞こえるlong distanceモードと、一緒に行動していなければ声が聞こえないshort proximityモードの2種類があり、楽しみ方に応じて選択が可能だ。これまでにもマルチプレイで人気を集めてきた作品だが、今回のアップデートで外部ツールに頼ることなくボイスチャットが可能となり、より没入感が高まったと言える。

本作がリリースされたのは2015年6月24日。プレイヤー数は多いときで100〜200人程度、平均して数十人程度という期間が長く続いた。2016年にSteamロビーや直接IP接続方式でマルチプレイが実装されてからも、絶え間なくアップデートは続けられ、知る人ぞ知るゲームとして根強く遊ばれ続けていた。

事態が変化し始めたのは2022年11月のこと。大型アップデート「Quality of Death」のパブリックベータテストが開始されたことで注目を集め、12月時点で初めてプレイヤー数が1000人を突破した。

そして2023年8月、「Quality of Death」が正式にリリースされた。このアップデートによりUIが全面的に改修されたほか、画面分割によるオフライン協力プレイの実装、フレンドリーファイアの当たり判定縮小などの協力プレイ環境の改善、光の表現とステルス要素の刷新、海外でのNintendo Switch版のリリースとクロスプレイ対応、その他さまざまなコンテンツ追加と調整がおこなわれた。

もはや新しいゲームと言えるほどの大改修により、遊びやすさと奥深さが格段に向上したのだ。以降、本作のプレイヤー数はアップデートのたびに増減を繰り返しながら伸びていき、期間限定の無料プレイとあわせ、今回のアップデートで過去最高プレイヤー数を更新したかたちだ。

そんな本作が約10年の間に集めたSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で約7350件、そのうち92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。直近30日間のレビューについては127件中95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスだ。

本作の難度は高く、死ぬときはあっさり死ぬような理不尽な事態も発生する。しかしそれは死から学んで繰り返しプレイするおもしろさにつながっており、つきまとう緊張感とあっけない幕切れは協力プレイとの相性も抜群だ。また、協力プレイにおいては死んだプレイヤーも幽霊として探索や索敵などのサポートが可能となっている。そうした歯ごたえのあるゲームプレイと協力プレイのおもしろさが高い評価につながっているようだ。

『Barony』はPC(Steam)向けに配信中。現在はセールを開催中で、6月20日までの期間限定で定価の50%オフとなる税込1150円で購入可能。また、日本時間6月17日2時ごろまでの期間限定で無料プレイが可能となっている。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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