大人気を誇るローグライクポーカーゲーム『Balatro』。そんな本作の発売から約7か月が経った現在、とある隠された裏技があると報告され話題となっている。そのカギとなるのは、本作における「ミスプリント」ジョーカーカードだ。PC Gamerが報じている。
『Balatro』はトランプのポーカーを題材にしたデッキ構築型ローグライクゲームだ。ゲーム内は日本語に対応。開発はLocalThunk氏が手がけている。本作ではデッキからカードを8枚引き、そこから5枚選択してポーカーの役を作る。役やカードの種類によってスコアを得られ、規定ラウンド数以内でステージクリアに必要なスコアを稼ぐこととなる。ジョーカーカードやタロットカードといった、スコアを高めるための要素が存在しており、シナジー効果をどんどん高めて膨大なスコアを稼ぐゲームプレイが特徴だ。本作は今年2月20日の発売から約1か月経過した3月18日には売上100万本の大台に到達するなど、圧倒的な人気を誇っている作品だ。
そんな本作において、とある“裏技”が隠されていたことが判明し、話題を集めている。その“裏技”のカギとなるのは、本作における「ミスプリント」ジョーカーのカードだ。これはいわゆるエラープリントのような絵柄のジョーカーカードで、効果は倍率を0から23の間でランダムに変動させるというカードとなっている。そしてゲーム内のカード説明文もバグのように常に変動して表示。性能面では、序盤ではそこそこ強力ではあるものの、ランダムであることから安定性に欠けるなどといった、あまりパッとしない評価をされるカードとなっていた。
しかしこのジョーカーには、上述の効果以外にもある“隠された効果”があるという。これについて配信者のBelenosBear氏は、自身の配信の切り抜き動画をYouTubeチャンネルへアップロード。その隠された効果を紹介している。
上記の動画においては、BelenosBear氏が配信で『Balatro』をプレイしている際、配信のコメント欄でとあるユーザーが「『Balatro』の新しいテクニックを知ってる?」とコメント。そしてとある情報を同氏に提供している。
ミスプリントジョーカーのカード説明欄は先述のとおりゲーム内のバグ表示のようにランダムに倍率が変動するものとなっているが、そのユーザーいわく、ある一瞬だけ“次のデッキトップのスートと数字が表示されている”のだという。たとえば「#@11D」と表示された場合、デッキトップのカードは11(ジャック)のD(ダイヤ)になるそうだ。
その情報を得たBelenosBear氏は半信半疑でそれを実行。すると本当にデッキトップのカードがミスプリントジョーカーの説明欄に表示されていたことがわかった。なお配信にコメントを残したユーザーは、自分が発見したわけでなく、『Balatro』の公式Discordでこのことを知ったとも述べている。実際、公式Discord上では9月10日にこれと同じ現象が報告されている。
そしてこの“裏技”は、ラン中にミスプリントジョーカーを所持していなくとも使用することが可能。コレクション画面を開き、アンロック済みのミスプリントジョーカーを確認すると、上述の表示が出るという。その場合も実際にデッキトップのカードを予測することが可能となっている。
なおこの仕様は、どうやら本作の発売時からずっと実装されていたようだ。BelenosBear氏は上述の動画内で、2024年2月に配信された本作のデモ版でも同様の仕様があったことを確認している。つまり発売から約7か月の間、その意味を誰も知らず、隠し通されてきた可能性はありそうだ。
記号が出るのはほんの一瞬であり、また「ミスプリント」ジョーカー自体がエラーのような表示演出のあるカードだ。一瞬だけ謎めいた記号が出たとしても意味にある情報が隠されていることには気づきにくいだろう。巧妙に隠されていたことも、発見が遅れたとみられる所以かもしれない。いずれにせよ、一瞬だけ表示される記号を読み解く手間などもあるものの、“イカサマ”として覚えておくのもいいかもしれない。
なお本作にはミスプリントジョーカーの他にもさまざまなジョーカーカードが存在。またジョーカーカードに限らず、ほかにも知られざる隠し要素も仕込まれているかもしれない。プレイの傍らで本作のさらなる秘密を探してみるのもよいだろう。
『Balatro』はPC(Steam)/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One向けにダウンロード版が現在配信中。Nintendo Switch/PS5向けパッケージ版は10月24日発売予定。