人気アイテム整理オートバトラー『バックパック・バトル』正式リリース。クラス・アイテムどどんと追加でついに「バージョン1.0」に
PlayWithFurciferとIndieArkは日本時間6月14日、『バックパック・バトル』を正式リリースした。あわせてバージョン1.0となるアップデートも実施されており、アイテムやクラスが追加されている。

PlayWithFurciferとIndieArkは日本時間6月14日、『バックパック・バトル(Backpack Battles)』を正式にリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『バックパック・バトル』はバックパックの限りあるスペースにアイテムを詰め込んで戦う、バックパック構築オートバトラーゲームである。非同期型のPvPで、他プレイヤーが作った、バックパックを携えた冒険者と対戦する作品だ。

ゲームはオート進行のバトルと、アイテムを購入できるショップを行き来して進んでいく。バトルを終えたらショップでアイテムを購入してバックパックを改善し、またバトルだ。ショップに並ぶアイテムはランダムであり、隣り合うアイテム同士で影響し合うシナジー要素も多く存在する。いかにして強い配置のバックパックを作り上げるか、プレイヤーの知識や機転、運が試される。
今回の正式リリースにあたり、バックパックの方向性を決める「クラス」が新たに2つ追加されたほか、既存の全クラスの固有アイテムを含めた新アイテムが95個追加されている。これまでの早期アクセス期間中に追加されたアイテム数は183個とのことなので、そのおよそ半分にあたる量が正式リリースにあたり一気に追加されたかたちだ。

新クラスとして追加されたのは「メイジ」と「アドベンチャラー」である。いずれのクラスも使いこなせば強力だが、アイテムのシナジーに関する深い知識や、アドリブ力が試される熟練者向けクラスといった趣だ。
メイジは杖と魔法書を携えた魔法使いのようなクラスだ。巻物を組み合わせて作る「呪文アイテム」と、バックパック内にチェス盤と駒を配置する「魔法使いのチェス」、『テトリス』のテトリミノを思わせる形状のバッグを組み合わせて作る「パズルバッグ」など、癖の強いバックパック構築を楽しむことができる。
アドベンチャラーは駆け出し冒険者のような姿をしている。なんと全クラスのアイテムが混在するバックパックを作ることができる。使いこなせば各クラスの良いとこ取りをした強力なバックパックを作れるかもしれないが、全クラスのアイテムが出るということは、特定のアイテムを狙うのが難しくなるということでもある。ランダムにアイテムが飛び出す「施し袋」や、通常は合体できないアイテム同士を合体させる「結び糸」を駆使して、あるものでなんとかする冒険者らしいアドリブ力が問われるクラスだ。


本作の開発がスタートしたのは2023年3月のこと。デモ版としてitch.ioで公開された当初は、クラスが2つしかなく、アイテムも50個しかなかったという。その後、プレイヤーの反応を見ながら開発が進められ、2024年3月にはSteamで早期アクセス配信を開始。クラスやアイテムの追加のほかにも、過去のビルドを確認できるヒストリー機能や、アイテムを確認できるライブラリなど、さまざまな機能面の充実もおこなわれてきた。正式リリースの段階では、クラスは6つ、アイテムは合計439個にも及んでいる。さらに、PlayWithFurciferによれば、今後も追加したい内容はたくさんあるということで、クラスやアイテムがさらに増えることも期待される。
そんな本作は早期アクセスの段階から大変な人気を集め、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューは約1万3800件、そのうち90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また、正式リリース日が告知された際には、これまでにすでに100万本を売り上げていることも発表されていた。
ちなみに早期アクセス配信中のバージョンでは、特定のバックパック構築が強すぎるために、皆がこぞって同じ構成を目指すような環境の硬直化が発生したこともあった。しかし正式リリースの段階では、これまでに増えた大量のアイテムにより、特定の構築だけを目指せば良い環境ではなくなっている。知識や機転による真のバックパック構築力が試されるゲームに進化したと言えよう。
また、正式リリースと時を同じくして、日本での大会の開催も決定された。予選シリーズは7月9日にスタートする。参加方法やルールなどの詳細はこちらから確認できる。
『バックパック・バトル』はPC(Steam)向けに配信中。現在はリリース記念セールを開催中で、6月23日までの期間限定で定価の20%オフとなる税込1520円で購入可能だ。