アリの巣・工場自動化ゲーム『Factoriant』発表。アリたちが地下で研究開発、巣を荒らす子どもには武装で対抗する工場建設ゲーム

インディーゲーム開発チームの丸ダイス(Marudice)は10月21日、『Factoriant』を発表した。

インディーゲーム開発チームの丸ダイス(Marudice)は10月21日、『Factoriant』を発表した。同作はPC(Steam)向けに開発中。ストアページ上では、スクリーンショットや動画などが公開されている。

『Factoriant』は、女王アリとして地面を掘って地下工場を作り上げる、アリ視点の自動化・工場建設ゲームである。本作のプレイヤーは若き女王アリとして、アリの巣を作り上げていく。地下を掘って餌を運び、働きアリたちによって生産を自動化。アリの巣の構築によって、膨大な働きアリたちが働く巨大な地下工場を作り上げるのだ。

女王アリの地下工場建設は、掘削作業から始まるようだ。動画などを見る限り、女王アリは地下の掘削やアリの配置、施設の建設といった行動ができる。地下工場には、十分な広さが必要不可欠。物流の効率化や施設の配置のためにも、まずは地下の掘削を進めていくのだろう。

巣の構築にあたっては、本作ではあらゆる作業を自動化できると謳われている。働きアリたちにはエサや物資の運搬から、研究や製品の組み立てまで行わせられる。一方でアリの巣には、敵性生物たちによる脅威も存在。アリスイたちによる捕食や、子どもの引き起こす洪水などがアリの巣へ襲いかかってくるようだ。本作のアリたちはただのアリではないため、脅威に対しては武装によって反撃できる。本作では敵の存在も考慮しながら、効率的なアリの巣を作り上げるのだろう。

そのほか、ランダム生成されるオープンなフィールドを掘り進めていくと、鉱石や石油といった鉱物資源が採掘可能。人間の住宅を攻略すれば、ガスや電気といったエネルギーも獲得できる。鉄道網の構築もできるといい、兵器の存在も含めて“近代的”なアリの巣が作れるのかもしれない。野生生物の生態も取り入れられており、ハキリアリの農耕やアリノタカラとの共存関係も描かれるそうだ。

本作は、丸ダイス氏がリーダーを務めるゲーム開発チーム・丸ダイスが手がけている。過去作としては一筆書き計算パズル『EQUALINE』、パズルアクション『さかだちの街 (Invercity)』、物理演算パズル『Hokkaido Game』などをリリースしてきた。公式サイトによると、同チームの過去作品はパズル・謎解きゲームが多いものの、ジャンルに拘らずいろんなゲームを作るのだという。実際に2024年には、VR作品『Muscle Ninja VR』をリリースしていた。

本作『Factoriant』については、丸ダイス氏のX(旧Twitter)にて「アリの巣を掘るゲーム」などとして開発中であることが伝えられてきた。今回ストアページ公開とともに、情報が明かされた形だ。なおSteamのストアページによると、本作はオンラインでの協力マルチプレイに対応予定であるそうだ。

『Factoriant』は、PC(Steam)向けに開発中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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