ケモノARPG『ATLYSS』人気急上昇中。新アプデで協力プレイや“ケモノなりきりロールプレイ”など目的別マルチ募集しやすくなり大賑わい

Kiseff氏は7月7日、ケモノ3DアクションRPG『ATLYSS』にて新たなアップデートを配信した。開催中のセールも相まって、本作には多くのプレイヤーが詰めかけている様子だ。

個人デベロッパーのKiseff氏は7月7日、早期アクセス中のゲームATLYSSのアップデートとなるバージョン72025.a3を配信した。本アップデートで多くのコンテンツ追加とシステム刷新がおこなわれたことと、開催中のセールの影響のためか、本作には多くのプレイヤーが詰めかけている様子だ。

『ATLYSS』は擬人化されたかわいらしい動物キャラクターが活躍する3DアクションRPGである。プレイヤーは近接戦闘に長けた「Fighter」、魔法を操る「Mystic」、遠距離攻撃が得意で素早い「Bandit」から好きなクラスを選択し、それぞれで違ったスタイルのゲームプレイを楽しめる。テンポが良くテクニックも求められるバトルや、キャラクターのコミカルな動き、自由度の高いキャラメイクなどが高く評価されてきた作品だ。本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューは約1万4600件、そのうち96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。

そんな『ATLYSS』に、このたびバージョン72025.a3が配信された。同アップデートでは、キャラクターのレベル上限の引き上げや、サブクラスの追加、ダンジョン「Crescent Grove」のレベル20〜25向けのハードモード追加、クエストの追加、釣りシステムの追加といった、多くのコンテンツが追加されている。

また、キャラクターが習得するスキルのシステム再構築がおこなわれた。これまではスキルごとにランクを上げて成長させる仕組みだったところ、必要に応じてスキルポイントを振り分ける方式に変わっている。ただスキルのランクを上げていくのではなく、限られたコストの中でどのスキルに重点を置くか、カスタマイズ性と戦略性が上がったと言えそうだ。

さらに、マルチプレイの最適化とロビーシステムの刷新もおこなわれた。本作のマルチプレイはホストとなるプレイヤーのもとに他のプレイヤーが参加するかたちだが、これまでは参加するまで何を目的とした募集なのかはわからなかった。一方、本アップデートで目的に合わせてロビーを作ることができるようになった。マルチプレイの募集や参加がしやすくなったと言えるだろう。

ロビーの種類は、協力プレイを募集する「PvE」、対戦相手を募集する「PvP」、会話を楽しむための「Social」、キャラになりきっての会話を楽しむ「RP」の4つが用意されている。協力プレイのパーティーは最大4人までとなっているが、ロビーでは最大16人が一堂に会してのチャットが可能だ。

今回のアップデートの配信がおこなわれてから、『ATLYSS』のSteam同時接続プレイヤー数は急増。直近3か月のプレイヤー数は300〜800人前後で推移していたが、アップデート配信により急増し、ピーク時には6000人を超えるほどの勢いを見せている(SteamDB)。数々のコンテンツアップデートとマルチプレイをしやすくなったこと、そして現在開催されている定価の50%オフという大幅なセールなどが呼び水となったのかもしれない。

本作の開発は、個人ゲームデベロッパーであるKiseff氏が一人で手がけている。2021年にitch.ioで本作のデモ版を公開し、2024年11月にSteamで早期アクセス配信を開始。デモ版から数えて実に約4年にも渡りアップデートを継続中だ。本作ではこだわりあるキャラクタークリエイトができることもあり、動物キャラクターを愛好するファンからの熱烈な支持も受けている。時にはその情熱が過熱しすぎることもあるようだが、Kiseff氏は真摯にコミュニティからの声に耳を傾けて開発を続けている(関連記事)。


『ATLYSS』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。現在セールを実施中で、7月11日までの期間限定で定価の50%オフとなる税込600円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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