『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』2025年3月21日発売へ。オープンフィールド上では銃での採取なども可能、錬金術が“禁忌”とされる世界で大陸調査の冒険

コーエーテクモゲームスは9月2日、『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』を2025年3月21日に発売すると発表した。ストーリーやシステムの概要なども公開されている。

コーエーテクモゲームスは9月2日、『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』(以下、ユミアのアトリエ)を2025年3月21日に発売すると発表した。

対応プラットフォームはPS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)。通常価格はPS4/Xbox One/Nintendo Switch版が税込8580円。PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)版が税込9680円。発表にあわせて、予約が開始されている。なお本情報は、 『ユミアのアトリエ』発売決定記念番組にて公開されたものだ。


『ユミアのアトリエ』は、コーエーテクモゲームスのガストブランドによる「アトリエ」シリーズの最新作である。「アトリエ」シリーズは、ガストから1997年に発売された『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』に端を発する作品群だ。同シリーズでは基本的に毎作主人公を交代し、数作ごとに世界観やキャラクターを刷新する形式で、作品の展開が続けられている。

直近では、『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』を1作目として「秘密」シリーズが3作リリース。「秘密」では「アトリエ」シリーズでは珍しく、1作目の主人公ライザが3作通して主人公を務めていた。なお「秘密」シリーズは、シリーズ3作品の世界累計出荷本数200万本突破が報告されている。このほか「アトリエ」シリーズとしては、2023年より基本プレイ無料の『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』が配信中だ。


『ユミアのアトリエ』はそんな「アトリエ」シリーズの最新作。本作の舞台となる大陸には、かつて錬金術によって栄えたアラディス帝国が存在した。しかしある時、謎の天変地異が発生。他国を寄せ付けないほど発展していた帝国は、滅んだのだという。それから数百年後、錬金術は「滅亡を招く危険な術」であり、禁忌となっていた。


本作の主人公ユミア・リースフェルトは、錬金術師の家系に生まれた少女だ。彼女は3年前事故をきっかけに母を亡くし、自らが錬金術の家系であると知り、同時の多くの疑問を抱く。なぜアラディスは滅び、錬金術は禁忌とされているのか。錬金術は本当に悪なのか。疑問を抱いたユミアは、錬金術の真実を探るため、アラディス調査団へ参加。失われた歴史を追う、ユミアの旅が描かれる。

コーエーテクモゲームスの細井順三氏による放送内のコメントによると、本作では記憶がテーマとされている。誰しもある、過去や自身の記憶と向き合わなければならない瞬間。成功も失敗もすべてが未来への糧となる。そして、その人を形作る。本作では記憶と向き合い、迷いながらも信じる道を進むユミアたちの物語が描かれるそうだ。また本作では「アトリエ」シリーズとしては珍しく、重めなストーリーが展開されるものの、アトリエシリーズらしいほんわかしたストーリーラインも用意されているという。

 


キャラクターとしては、ユミアの監視役として調査団へ同行するヴィクトル。アラディス調査団の一員であり、ヴィクトルの妹であるアイラ。アラディス調査団の一員で、ミステリアスな雰囲気のニーナ。調査団で唯一の亜人種であり、小心者で自信のないレイニャ。アラディス調査団の一員で、金目のものを愛する冒険者ルトガーなども登場。彼らと共に、大陸の調査が繰り広げられるようだ。放送内では、本作のイベントシーンなども一部公開。仲間たちの掛け合いや、選択肢が登場する場面も映されていた。


放送内では、本作のシステム概要も明かされた。本作でユミアは、銃を携えてオープンフィールドで表現されたマップ上にて冒険をおこなう。本作のオープンフィールドは、複数のマップがシームレスに繋がっており、ロードなしで広い範囲を歩き回れるそうだ。またユミアには、銃を使った多彩なアクションが用意されている。具体的には、銃で魔物の動きを止めたり、敵を弱らせたり、はしごを下ろしたりといった行動が可能。さらに銃によって素材の採取や、崖に存在する宝箱の取得もできる。銃を幅広く活用しながら、探索を進めるのだろう。


続いて本作の調合は、アトリエ奥にある祭壇などを使っておこなう。調合の詳細については明かされていないものの、コアに材料を投入する方式でアイテムを作成。共鳴/マナといった要素があり、素材の投入によって高めることで品質が向上するようだ。調合関連では、略式調合が存在。略式調合によってフィールド上での調合が可能となっており、探索道具の制作や、戦闘/調合を有利に進めるアイテムの制作が可能であるという。銃の弾丸を補充したり、ジップライン用のグローブを作ったりなど、略式調合によってアトリエに戻らずとも探索を続行できるわけだ。銃による採取と含めて、従来よりも快適な探索に期待できそうだ。


本作の戦闘では、最大で前衛3名/後衛3名のバトルメンバーによって、直感的なリアルタイムのバトルが展開される。要素としては、攻撃に近距離と遠距離の2種類が存在している。レンジを切り替えると、キャラクターのスキルや性能も変化。戦闘では、敵の攻撃範囲に応じてレンジを切り替えることも重要になるようだ。システムとしては、ハウジング要素も搭載。アトリエや拠点のハウジング可能エリアへ、資材を消費して作成した家具などを自由に配置できる。キャラクターが遊びに来てくれる仕組みや、空中にベッドをおいて足場代わりにするといった自由な配置が可能な点も特徴だろう。採取/調合/戦闘の基本的なサイクルはそのまま、銃を使ったフィールド探索や略式調合など、新たな要素によって進化したゲームプレイが待っているようだ。


ユミアのアトリエ』は2025年3月21日に発売予定だ。通常価格はPS4/Xbox One/Nintendo Switch版が税込8580円。PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)版が税込9680円。早期購入特典として、ユミアのコスチュームなどが付属。各ショップでは店舗特典も用意されている。

 


またプレミアムボックスには、アートブックやエクストラトラックスが付属し、PS4/Nintendo Switch版が税込1万2400円、PS5/Steam版が1万3500円。スペシャルコレクションボックスにはさらにアクリルキーホルダーやA1タペストリーが付属し、PS4/Nintendo Switch版が税込2万2600円、PS5/Steam版が2万3700円。ガストショップでは、さらに複製原画などが付属するGS最強ギャラクシーコンボセットや、ユミアのフィギュアもセットになったGSコスモコンボセットなども販売されている。

【UPDATE 2024/9/2 23:15】
放送内容に基づき情報を追記

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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