『アサシン クリード シャドウズ』公式、弥助を「侍」と呼ばなくなる。なぜか日本語Steamでのみ呼び方ひっそりチェンジ

『アサシン クリード シャドウズ』のSteamストアページにおける説明が更新。弥助の説明から「侍」という表現がひっそりと消えていたことが注目を集めている。

Ubisoftは1月10日、『アサシン クリード シャドウズ』の発売日を2月14日から3月20日に延期すると発表した。この際にSteamストアページにおける本作の説明が更新。弥助の説明から「侍」という表現がひっそりと消えていたことが注目を集めている。

本作は、『アサシン クリード』シリーズの最新作。舞台となるのは、安土桃山時代の日本だ。天下統一に向けた戦乱の時代にて、伊賀出身の忍かつアサシンである奈緒江と、アフリカ出身の一騎当千の兵である弥助が、互いに相通ずる使命を見出し、新たな時代を目前にした大いなる戦いの行方に深く関わっていく。両主人公には、それぞれに固有のスキルや装備、成長要素が用意。また、密偵のネットワークを築いたり、拠点となる隠れ家を築いたりといった要素も存在する。


本作においてはその発表以来、ゲーム内アセットの権利問題のほか、ゲーム内の時代考証、そして主人公のひとりである弥助が「侍」という設定であることなどが国内外で議論を呼んできた。

そうした中で、本作のSteamストアページにて弥助の説明が「一騎当千の兵」と表現されていることが注目を集めている。本稿執筆時点の本作の日本語公式サイトPS StoreMicrosoft StoreEpic Gamesストアにおいては、いずれも当初の弥助の説明とみられる「歴史に語り継がれる屈強なアフリカ人の侍」との表現が用いられている。Steamストアページでのみ、弥助の説明が「一騎当千の兵」に変化していたようだ。

なお先日1月10日には発売延期の告知と共に本作のSteamストアページが更新され、予約特典としてボーナスクエスト「三年の恩」や、拡張コンテンツ「淡路の罠」が配信予定であると発表されていた(関連記事)。弥助の説明が「歴史に語り継がれる屈強なアフリカ人の侍」から「一騎当千の兵」に変化したのもこのタイミングと見られる。

ただ、同じく更新された英語のSteamストアページで弥助は、従来と同じく「powerful legendary samurai」と説明されているほか、別の言語でも類似の表現が用いられている。なぜか日本語のSteamストアページのみ侍ではなく、一騎当千の兵という説明になっているようだ。一部ユーザー間では、先述したような時代考証の懸念などから「日本語ユーザー向けにのみ侍という表現を避けてごまかしているのではないか」といった疑念も生じている。

ちなみに本稿執筆時点でのSteamストアページでは先述した「三年の恩」や「淡路の罠」といった予約特典に関する記載が削除。Steamストアページでのみ、フライング的に予約特典の内容が披露されたとみられる。「歴史に語り継がれる屈強なアフリカ人の侍」から「一騎当千の兵」への表現の変更も想定よりも早く記載され、結果として据え置かれている可能性はありそうだ。先述のとおり現状では日本語公式サイトやPS Store・Microsoft Store・Epic Gamesストアにおいては「歴史に語り継がれる屈強なアフリカ人の侍」との説明が引き続き用いられており、これらについても今後変更されるかどうかは注目される。

弥助が侍であるという設定や、時代考証などから国内ユーザーを中心に批判も集まっている『アサシン クリード シャドウズ』。日本語以外のSteamストアページでは、弥助が依然「samurai」として紹介されており、ゲーム内での弥助の扱いについては引き続き気になるところだろう。

ちなみに本作が3月20日に発売延期となった主な理由としては、コミュニティから寄せられたフィードバックを実装するためであると説明されている(関連記事)。延期によってどういった内容が実装されているのかも注目されそうだ。

アサシン クリード シャドウズ』は、PC(Steam/Ubisoft Store/Epic Gamesストア/Mac App Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに3月20日発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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