老舗サンドボックスミリタリーゲーム『Arma 3』、一部地域のユーザーに突然めちゃくちゃ売れる。きっかけはSteamサマーセールでの超激安価格
Bohemia Interactiveから販売されている『Arma 3』。本作は今年6月28日午前2時から7月12日午前2時にかけて実施された「Steamサマーセール2024」にて、1日あたり過去最高の売上を記録したようだ。
『Arma 3』はサンドボックス型のミリタリーFPS/TPSゲームだ。PC(Steam/Windows)向けに、2013年にリリースされた。本作では地中海の架空の島を舞台に、シングルプレイまたはマルチプレイで任務を遂行する。ゲーム内にはさまざまな銃器や、軍用車両・航空機が登場。プレイヤー自身で作戦を組み立てて目標を攻略する、本格的なミリタリー要素を楽しめる点が本作の持ち味だ。またミッションエディタも収録されており、プレイヤーが自由に任務を作ることが可能。そのほかユーザーによるMod制作も盛んで、Steamワークショップでは多岐にわたるModが公開されている。
そんな本作の発売から約11年経ち、本作史上過去最高となる売り上げを記録したという。Bohemia Interactiveによれば、サマーセール初日には約10万人が本作を購入したようで、2013年3月のアルファ版リリース以降、1日での売上本数の最高記録となったとのこと。
Bohemia InteractiveのCEOを務めるMarek Spanel氏いわく、日本時間7月8日時点でサマーセール期間中に50万本を売り上げたとのこと。PC GamerがBohemia InteractiveのグローバルPRリーダーを務めるPavel Křižka 氏に尋ねたところでは、そこからさらに売上を伸ばし、最終的にはセール期間中でゲーム本編が約69万5000本、DLCが合計で約19万6000本も売れたのだそうだ。SteamDBでも、セールが始まった6月28日前後から最大同時接続プレイヤー数がそれまでの1万台後半での推移から2万人超えを記録していることが確認できる。セールによって相当数のプレイヤーが本作を購入したことがうかがえる。
この過去最高の売上についてKřižka 氏は、「Steamサマーセール2024」の影響が大きかったと語っている。本作はサマーセールにて、定価が3600円のところ、過去最安値となる90%オフの360円にて販売をおこなっていた(いずれも税込)。加えてサマーセールの特設ページにてトップページに記載されていたため、目についたユーザーも多かったのだろう。
なお主な購入層としては、トルコや中国、ブラジルをはじめとした南米地域のユーザーだったそうだ。もともとそうした国々でのセールスはメイン購買層となっていなかったとのこと。今回のセールによって、南米やアジア地域の軍事シミュレーション愛好家たちの目に留まり、購入されたということもありそうだ。
ちなみに今回実施されたサマーセールでは、『Arma 3』のほかにも多くの作品が90%オフという破格の値段で販売されていた。たとえば2Dプラットフォームアクション『Celeste』では、それまで1500人前後で推移していたプレイヤー数が、セール直後には一時7700人ほどを記録(SteamDB)。また『Castle Crashers』ではセールによってプレイヤー数が約20倍となる1万人を記録するなど、各タイトルが過去最高に迫るほどの盛況となっていた(関連記事)。そんななか、『Arma 3』は2週間ほどのセール期間中で70万本も売り上げたかたちだ。
『Arma 3』はPC(Steam/Windows)向けに販売中だ。なお本作は日本語表示に対応している。