“圧倒的に好評”水族館ホラー『アクアリウムは踊らない』Switch/Steam版8月1日発売へ。新シナリオや、釘宮理恵さん含む豪華ボイスなどを追加して再臨

フロンティアワークスは6月21日、『アクアリウムは踊らない』新バージョンを8月1日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)。

パブリッシャーのフロンティアワークスは6月21日、『アクアリウムは踊らない』新バージョンを8月1日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)で、価格は税込2200円。フリーゲーム版からの新規要素として、開発者・橙々氏による新規シナリオの追加とメインキャラクターのフルボイス化がおこなわれている。

『アクアリウムは踊らない』は、2024年2月にフリーゲームとして公開された、ホラー×水族館×謎解き2DADVだ。本作の主人公である少女スーズは、親友のルルと共にビアンカ水族館を訪れていた。2人は水族館を満喫していたが、気がつくと幼馴染のルルが行方不明になっていた。さらにスーズはいなくなったルルを探すうちに、元いた水族館とは異なる不気味な世界へ迷い込んでしまう。そこは、人間と生物を足したような怪物クリーピーたちが存在する恐怖の水族館。スーズは襲ってくる怪物から逃げながら、謎を解いて水族館からの脱出を目指すことになる。

具体的なゲームプレイとしては、スーズは情報やアイテムの収集、クラゲへの変身などによって先へと進行。マップを探索して、ストーリーを読み進めていくのだ。キャラクターとしては、突然襲いかかってくる軍服姿の女性レトロ、館長の妻だというクリス、水族館に閉じ込められた少女キティなども登場。マルチエンディングが採用されており、選択肢や行動によって結末が変化する。

なお本作は、開発者の橙々氏が1人で制作した。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で827件中96%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。個性的なキャラクターやストーリーのほか、ホラー嫌いの橙々氏が、いくつかの事情から8年かけて開発したエピソードなどから、プレイヤーの支持を集めてきた。ダウンロード数は、2025年6月時点で60万を超えているそうだ。また2024年2月の公開後、ドラマCD化や漫画化などメディアミックスもおこなわれてきた。

今回発売日が決定した『アクアリウムは踊らない』Nintendo Switch/Steam版では、オリジナルのフリーゲーム版をベースに追加要素が用意されている。まずは登場キャラクターのうち5名にキャラクターボイスが実装された。スーズ役を黒沢ともよさん、レトロ役を花守ゆみりさん、ルル役を佐藤聡美さん、キティ役を釘宮理恵さん、クリス役をたみやすともえさんが担当。プロの声優陣による声の演出が追加されているわけだ。

さらに本バージョンには、開発者・橙々氏による新規シナリオも収録。UIのアップデートやボイスと瞬き付きの立ち絵、描き下ろしイベントCGと謎解きの追加もおこなわれているという。一部キャラクターのフルボイス化や追加要素によって、進化したバージョンとなるのだろう。なお2025年2月時点ではNintendo Switch版が発表されていたが、今回Steam版も同日発売予定と明かされている。

アクアリウムは踊らない』の新バージョンはNintendo Switch/PC(Steam)向けに、通常価格税込2200円で8月1日発売予定だ。また10月30日にはNintendo Switch向けのパッケージ版も発売予定。価格は税込4950円で、初回生産封入特典として特別デザインの年間パスポート、早期購入特典として特製クリアしおりセットが付属する。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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