“『どうぶつの森』の公式チル動画が新作を示唆している”と大騒ぎされる。示唆してなさそう
Nintendo of Americaの公式Xアカウントは6月25日、『あつまれ どうぶつの森』に関するわずか9秒の動画を投稿。一部ユーザーは特に根拠なく“新作の示唆ではないか”といった憶測を巡らせているようだ。

Nintendo of Americaの公式Xアカウントは6月25日、『あつまれ どうぶつの森』に関するわずか9秒の動画を投稿。特に深い意味はないと思われる投稿ながら、新作の示唆ではないかといった憶測を巡らせる反応が集まっているようだ。
『あつまれ どうぶつの森』といえば、Nintendo Switch向けに2020年3月に発売された『どうぶつの森』シリーズの作品だ。無人島を舞台に、プレイヤーは必要なものを自分で作りながら島を開拓。さまざまな住民が集まり賑わいを見せる島にて、自分好みに島を飾り付けたり、のんびりと生活を送ったりする。
そんな本作の短い動画を、Nintendo of Americaの公式Xアカウントが投稿。「リラックス中(Vibing)」とのコメントと共に、書斎のような部屋でLo-Fi風の音楽を堪能するむらびとの姿が収められている。人気YouTubeチャンネル「Lofi Girl」の音楽を聴きながら勉強する少女のアニメーションを意識したようなつくりになっており、何気なく投じられたネットミーム系公式ポストなのだろう。
一方、なぜかこの投稿が新作の示唆ではないかと深読みする反応が殺到し、妙な賑わいを見せている。「何かを伝えようとしているな」といった推理や、「新作の匂わせだ」とする反応など多くのファンが詰めかけている。中には「めっちゃ興奮する!これは誰が何と言おうと絶対に新作の示唆だ」とやけに自信たっぷりにはしゃぐユーザーもみられる。
ただ『あつまれ どうぶつの森(英語版タイトルはAnimal Crossing New Horizons)』に関連するポストであることは、ハッシュタグで明記されている。ゲーム映像も同作のものであり、内容にも新作の匂わせと推理できるような手がかりはないだろう。ちなみに中にはNintendo Switch 2 Editionの示唆ではないかといった発想からか、“画面解像度4K・フレームレート60fps”になっているとうそぶくユーザーまでみられる。添付の動画は最大1080pであることが明白であり、上述の投稿も含めて冗談半分で“迷推理”が連発されているのだろう。
ところでNintendo of Americaが『あつまれ どうぶつの森』関連の投稿をおこなったのは、今年の4月23日ぶり。こちらも深い意味はないプロモーションの一環とみられるものの、この際にも一部ユーザー間でNintendo Switch 2向け新展開の前触れではないかといった推理がおこなわれていた。これまでにもコミュニティは公式ポストにやけに熱い視線を注いできたわけだ。
なお『どうぶつの森』シリーズの直近の大きな動きといえば、昨年にスマートフォン向けアプリ『どうぶつの森 ポケットキャンプ』のサービスが終了し、買い切り型の『どうぶつの森 ポケットキャンプ コンプリート』がリリースされたのみ。コンソール向けシリーズ作品としては、先述した『あつまれ どうぶつの森』向けのDLC「ハッピーホームパラダイス」の配信以来新たな展開がない状況だ。NINTENDO64で第1作が発売されて以降、ほぼすべての任天堂ハードで展開されてきたシリーズであり、Nintendo Switch 2向けの新展開が待ち望まれているのだろう。
ちなみに先日には『あつまれ どうぶつの森』に向けて2022年11月ぶりのアップデートが2回にわたって実施。内容としてはNintendo Switch 2に向けた互換性の改善や不具合修正が主体であったが、久しぶりの動きに注目が集まっていた。とはいえいずれにせよ新作情報どころかNintendo Switch 2 EditionやNintendo Switch 2向けの解像度やパフォーマンス向上アップデートもないままであり、焦らされた一部ファンから深読みを連発される状況が生じているのかもしれない。
何気ない公式ポストに熱い騒ぎが巻き起こる『どうぶつの森』コミュニティでは、新作への期待が膨らんでいることもうかがえる。今後も公式が投じるポストには、内容にかかわらず妙な賑わいが巻き起こりそうだ。