蹴りまくり撃ちまくりFPS『Anger Foot』、Steamにて好評スタート。“3D版『ホットライン マイアミ』”なブチギレ疾走FPSとして

 

Devolver Digitalは7月12日、『Anger Foot』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)。 ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はリリース後さっそく、ハイテンションなゲームプレイと破天荒な内容で、FPSファンから高い評価を得ている。

『Anger Foot』はハイスピードで繰り広げられる一人称視点のアクションゲームだ。舞台はカフェインと熱に浮かされた街シット・シティ(Shit City)。主人公はやっとの思いでスニーカーコレクションを完成させたものの、その瞬間に街にはびこるギャングにスニーカーを盗まれてしまう。怒り狂った主人公は奪われたスニーカーを取り戻すため、単身ギャングへの復讐に繰り出すことになる。本作は並み居るギャングを打ち倒しながら、スラム街、下水道、アパートなどのステージを突き進みクリアを目指す、ステージクリア型のシングルプレイFPSとなっている。

本作では敵から奪い取れるさまざまな銃器のほか、タイトルにもなっている通り、自身の“足”も強力な武器になる。さまざまなオブジェクトを蹴り飛ばしてぶつけたり、そのまま直接蹴りつけることも可能。ドアを蹴り破って、向こうにいる敵ごと吹き飛ばすのも有効だ。はちゃめちゃなアクションが可能とはいえ、敵は複数かつ銃を所持しており、被弾すれば致命傷は免れない。ハイスピードで敵のケツを蹴り飛ばしながら、いかにして状況を切り抜けるかの判断が常に求められる、スリルあふれるゲームプレイとなっている。

また道中ではピストルやサブマシンガン、ショットガンといった銃火器のほか、新たなスニーカーも手に入れることが可能。スニーカーは足元を彩るおしゃれなワンポイントとなるだけでなく、さまざまな特殊能力を備えている。電光石火の連続キックをかますものや、ファイアスターターのように発火するもの、反重力機構を備えたものまで多種多様なスニーカーが存在している。そういった個性豊かなスニーカーとクリエイティブで奇想天外な発想を組み合わせ、ぶっ飛んだ方法でステージクリアを目指すのだ。


本作は7月12日にSteamにてリリース。リリース後さっそく好評を博しており、Steamユーザーレビューでは約200件以上のレビューが寄せられており、そのうち96%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。爽快感あふれるシングルプレイFPSとしての完成度を評価する声もあり、アパートを駆け抜け、ドアを蹴飛ばし、ギャングを蹴散らすといった刺激的なゲームプレイは『ホットライン マイアミ』を彷彿とさせるという声もあがっている。本作を彩る重低音あふれるサウンドトラックも好評のようで、ハイテンションなプレイに華を添えるものとなっているようだ。また、蹴りを繰り出す際にすらりと伸びる主人公のやたら美しい足も、一部のユーザーから注目を集めている。

『Anger Foot』の開発を手がけるのは、南アフリカ・ケープタウンに拠点を置くインディースタジオのFree Lives。過去にはマッチョな横スクロールアクション『Broforce』や先史時代におけるクリケットの成り立ちを学ぶアクション『Cricket Through the Ages』を開発してきたスタジオだ。一人称視点のシューティングゲームは同スタジオにとっては初となる。本作はitch.ioにて2020年よりデモバージョンを公開、その後もブラッシュアップを続け、今回のリリースに至ったようだ。その過程で練りこまれたゲームプレイが、派手なだけのアクションにとどまらない本作の好評につながっているのだろう。 

『Anger Foot』はPC(Steam)にて発売中。 価格は税込2800円。